総合診療科部長・副院長(いずれも就任予定) 田所 浩 写真

総合診療科が中核となる新病院で、地域とも連携して患者さんに最善の医療を届けたい。

社会医療法人 ジャパンメディカルアライアンス 座間総合病院

総合診療科部長・副院長(いずれも就任予定)
田所 浩

  • 2000年
    富山医科薬科大学 医学部医学科 卒業
  • 2000年
    立川相互病院
  • 2003年
    鶴巻温泉病院
  • 2005年
    手稲渓仁会病院 総合内科
  • 2007年
    川崎市立多摩病院 総合診療科
  • 2010年
    海老名総合病院 総合診療科

現在 海老名総合病院 副医局長、総合診療科部長(2016年 座間総合病院総合診療科部長・座間総合病院副院長いずれも就任予定)

救急も含め多様な患者を診る総合診療科

救急も含め多様な患者を診る総合診療科

 私は総合的な診療ができる内科が希望で、総合診療医として成長が期待できる病院を選んで働いてきました。医師を目指したのもアマゾン奥地で活躍する医師の話に興味を持ったからで、幼い頃から「地域に溶け込み幅広く診療する」医師像に憧れていたのでしょう。
 卒業後最初は高齢社会の医療を学ぶため、鶴巻温泉病院で老年医学を専門とする医師に師事し、次に大規模病院で救急医療に携わりたいと考えて手稲渓仁会病院の総合内科に移りました。その後、聖マリアンナ医科大学が指定管理者となって管理・運営する川崎市立多摩病院で、総合診療科の立ち上げに参加。3年ほどたち、そろそろ違う場所で経験を積みたいと考えていたところ、週1回手伝いに来ていた海老名総合病院で総合診療科を開設すると聞いて転職し、現在に至ります。
 アルバイトも含めると当院に入職して8年目と、私のキャリアの中では最長。病院全体が総合診療科に対する理解が深く、働きやすい環境なんですよ。私は患者さんと同じ目線で話を聞く姿勢を大切にしてきましたが、総合診療科部長という肩書がついた今もそれは変わりません。後輩や研修医にもこの考えをしっかり伝えたいですね。
 また2016年からは、同じ医療法人が座間市に開設する「座間総合病院」で総合診療科部長を務める予定。新病院は総合診療科を核に、地域と連携しながら救急病院の機能も持ちます。総合診療医の力がさらに発揮できる職場になると期待しています。

経験の中から自分の得意分野を伸ばせる

 海老名総合病院の総合診療科は外来の窓口的な役割だけではなく、緊急入院の患者さんも含め、自分たちで治療できるならそのまま引き受け、必要な場合に専門の診療科や他の医療機関に依頼する仕組み。「同じ医師が診てくれるから安心」「何度も同じ話をしなくて済む」といった評価も多く、患者さんに喜んでいただけることが何よりうれしいですね。座間総合病院ではこの役割がさらに強化される予定です。患者さん一人ひとりの家庭環境も十分に把握し、地域連携室とも協力し、退院後も豊かに暮らせるような治療計画を考えることが必要と考えています。
 実は総合診療科に入った後、「自分の専門分野は何だろう?」と悩んだ時期もあったんです。しかし患者さんと接し、他の診療科とやり取りする中で、「幅広く診ることが自分の専門」と総合診療科の立ち位置を再確認しました。かといって専門性が持てない訳ではありません。ポピュラーな疾患である感染症には強くなりますし、当院の例では内視鏡や小児科が得意な総合診療医もいます。患者さんの安全を十分に担保するという前提で、自分のやりたい分野に手を伸ばしやすいのも総合診療科の魅力。目指す方向にレベルアップしやすいことで、やりがいも大きくなると思いますね。個人的には3度目の総合診療科立ち上げになり、新病院ではマネジメント的な役割も果たすことになるでしょう。これまでとは違う立場、役職にもトライすることで、自分自身もさらに成長できると考えています。

自然な協力関係が生まれ、仕事しやすい環境

自然な協力関係が生まれ、仕事しやすい環境

 座間総合病院の病床数は海老名総合病院の3/4ほど。規模はややコンパクトになりますが、診療の柱である総合診療科の守備範囲は広がり、救急を含めほとんどの患者さんを診ていきます。急性期医療の担い手として、患者さんを治療して社会復帰のお手伝いをするのは当然、座間総合病院が力を入れるリハビリテーションや在宅医療支援のため、回復期病棟や医療療養病棟との連携も盛んになるでしょう。また座間市医師会から「地域包括ケアシステムの一翼を担ってほしい」との要望もあり、地域の医療機関ともいい関係が築けると思います。
 もちろん総合診療科から各診療科に助言を求めるなど、適切な診断や治療には密接な情報交換が重要になります。そこで私たち総合診療科が要望した結果、座間総合病院と海老名総合病院で共通の電子カルテシステムの新規導入が決まりました。これで患者さんのカルテや検査データをオンラインで共有し、その場で専門的な視点から意見がもらえます。こうした取り組みからも、経営側が新病院に寄せる期待の大きさを感じますね。
 私を含む3名の医師が海老名総合病院で総合診療科をスタートさせたとき、既存の診療科との軋轢はほとんどなく、スムーズに受け入れてもらえました。座間総合病院は海老名総合病院からの移籍組も多く、適度な規模感からそうした温かさや互いに協力し合う雰囲気はさらに色濃くなるでしょう。診療科や病院といった枠にとらわれず、患者さんのために最善を尽くす医療を実践できる場になると考えています。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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