大学卒業後、心臓血管外科のキャリアをスタートしましたが、現在は外科医として働いています。外科に興味を持ったきっかけは、修練に行った病院で数多くの手術に執刀させてもらえたこと。若いうちから第一線で活躍できるという魅力を感じ、転職を意識するようになりました。
そんな折、蒲池理事長から「活きのいい外科医を探している」と声がかかったんです。最初はやっていけるのか不安でしたが、毎日舞い込んでくる仕事に対応する中で自然に技術と知識が身につき、自信を持てるようになりました。外科は技術が命ですから、本を読むだけでは手術も処置も上達しません。その点この病院では、意欲さえあれば成長のチャンスを掴めます。救急や内視鏡、麻酔の経験、医療搬送用ヘリ(ホワイトバード)に乗って現場に行き、搬送のために必要な処置を経験をすることも。
現職に就いてからは、手術は全体の仕事の3割。若い医師の育成や救急の手伝い、より良い病院づくりに取り組んでいます。ただし、どんなにキャリアアップしても現場に立ち、患者さんの主治医になる。チームやペアで診療していても、必ず自分が責任を負う。これが私のスタンスです。だから、休日も一度は患者さんの顔を見てからでないと気が休まりません。「毎日ちゃんと見守られている」という安心感を感じてほしいと思っています。病院理念である「手には技術、頭には知識、患者様には愛を」を実践しているつもりです。