外科部長 遠藤 和伸 写真

各科の垣根が低く、電話1本で相談。とても働きやすいですね

公立阿伎留医療センター

外科部長
遠藤 和伸

  • 1999年
    日本大学医学部卒業。同大学第一外科学講座に入局。
  • 2000年
    日本大学医学部附属板橋病院外科に勤務。
  • 2001年
    公立阿伎留病院外科に勤務。
  • 2002年
    横須賀市立市民病院外科に勤務。
  • 2013年
    公立阿伎留医療センターに勤務。その後、外科部長に就任。

日本外科学会外科専門医、マンモグラフィー読影医、がん治療認定医。

長女の小学校入学のタイミングで転職を決意

長女の小学校入学のタイミングで転職を決意

 大学を卒業後に研修医として入職したのが、当センターとの出会いです。もう10年以上も前のことですが、当時は病床が225床と規模が大きくなく忙しすぎなかったこと、何より各科の先生たちの連携がスムーズで、看護師などのスタッフとの協力体制がしっかりして雰囲気が良く、働きやすい職場だと感じました。
 その後、別の病院に10年以上勤務したのですが、当センターの外科の副院長・矢嶋幸浩先生に誘っていただいていました。移ることを決めた理由は、家族です。ちょうど長女が小学校に入学するタイミングで、移るなら今だと思いました。以前の職場は医局からの派遣でしたが、医局を辞めたところで自由の身になっていたこともあります。
 当センターでは外科の専従として、外来診療と手術の両方に集中しています。現在、外科医は5人体制で決して多くはありません。そのため、ほとんどの手術に入ることになります。時代の流れもありますが、当センターに入職してから、腹腔鏡手術に積極的に取り組んでいます。手術数は年間約300件。大腸癌、胃癌に対して積極的に腹腔鏡手術を行っています。
 外科の先生方は当センターに長く勤めている方ばかりですから、手術はやりやすいですね。あうんの呼吸で進めることができます。メンバーの入れ替わりが激しいと、息を合わせるのが大変ですが、その点チームワークは抜群です。

サービス業として専門知識と技術を提供する

 あるとき自営業の父親に言われました。「医師も商売と同じ。サービスが悪ければ患者さんが離れていくものだ」と。その思いを持って医師になったのですが、当センターで研修医をしていたとき、ある患者さんに言われたことが忘れられません。病室で経過説明をしていたとき、「お前みたいな若造に言われたくない」と怒られたのです。どこかに高慢さがあったのでしょうね。良い時期に怒っていただいたと感謝しています。それ以来、医師はサービス業だとより強く意識して、丁寧な言葉遣いでわかりやすく説明し、専門知識を深めて技術を磨き、最善を尽くすことを心がけています。
 まだまだ発展途上の医師として修練を続けていますが、キャリアを積む上でも当センターは良い環境が整っていると思います。日々の診療や手術を通して技術を高め、あるいは、グループ診療を通じて、他の先生から教わる機会も数多くあります。各科の垣根が低く、電話1本で患者さんの検査や治療の相談ができるのも、当センターの良いところです。主要な学会にも入っており、学会にも年2回はセンターの費用負担で参加できます。
 また、臨床研修指定をはじめ、20以上の教育指定病院となっており、成長意欲が高い人はいくらでも知識を身につけ、スキルを磨くことができます。私は、5年後には、内視鏡外科の技術認定医の資格を取り、専門医・指導医も目指したいと考えています。

休みが増え、家族と過ごす時間も増えました

休みが増え、家族と過ごす時間も増えました

 前の職場での働き方と比べると、ワークライフバランスは格段に取りやすくなりました。以前は主治医制を取っていたこともあり、土日のどちらか、あるいは両方出勤したこともありました。しかし、当センターに移ってからは、当直日以外しっかり休めるようになりました。おかげで、家族と過ごす時間も増えましたね。
 当直は1ヵ月に平日2回、土日休日1回あります。オンコール当番は4名で分担していますが、負担に感じることはありません。なお、当直では、必ず外科と内科の先生が待機しています。二次救急指定病院として様々な症例の救急患者を受け入れますから、幅広い修練を積むことができます。
 当センターは地域の中核病院であり、“かかりつけの病院”という意識を持っている患者さんも少なくありません。専門を極めるだけでなく、様々な症例にしっかり対応できる力を養うことができます。また、診断から治療・手術、がんの場合は再発から緩和ケアまで、患者さんをトータルにみることができ、その意味でも幅広い知識や力が身につきます。高齢者が多い地域ですし、医療人として大切なコミュニケーション力を高めることもできます。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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