地域に根ざし、地域社会における疾病の予防、地域の人々の健康増進に尽力している当院ですが、私が入職した当時は外科手術の受け入れ件数が年間を通じてわずかでした。より地域の皆様に安心していただくため、手術受け入れ体制強化に向け、外科部長として招かれました。
入職当時の課題は多く、ほぼイチから立ち上げる状態。設備は比較的整っていたものの、手術道具も少し古く、手術スタッフや麻酔医師、外部との連携に向けた病理スタッフなどの確保…と、奔走しました。スタッフの確保に関しては大学への交渉はもちろん、術前術後管理を経験した看護師も少ないことから、看護師の教育も同時に行うことにも力を注いでいきました。
最初は不安ではあったものの、経営側がとても協力的で、予算を惜しむことなく出してもらうこと、比較的短期間に体制を確保することができ、とても有難かったですね。
現在の私の主な業務は、週に2~3回の外科・消化器外科の外来患者様の診察と、急性消化器症状の患者様の対応。特に急性期診療に関しては、病院として24時間体制の救急システムの整備に努めている真っ最中。引き続き体制強化に向けて、現場教育と地域医療機関との連携強化、育成環境の整備など、これまでの経験やネットワークを活かしながら、より地域の皆様に安心していただける病院づくりに力を注ぎたいと思います。