97年、琉球大学を卒業後、熊本大学の整形外科医局に入局。熊本機能病院とは、医局のローテーションで出会いました。この病院は、4名の整形外科医によって設立されただけあって、整形外科に関する症例は、大きな総合病院にも引けを取りません。また、当時の日本ではまだ一般的ではなかった人工関節にも積極的に取り組んでいる病院として、深く印象に残りました。その後、イギリス留学を経て、当院に入職。ローテーションでの勤務とあわせるとここでのキャリアも12年目となりました。
私の専門領域は「下肢関節外科」です。膝と股関節の関節症や骨折の治療、特に人工関節の手術が中心となっています。朝出勤後、カンファレンスを2つ終え、午前中に外来、午後から手術、そして夕方以降に病棟を回診。それが平均的な1日のスケジュールです。年間の執刀数は200〜300といったところでしょうか。多くの経験を積めることが、この病院を選んだ理由の一つでもあります。整形外科医という仕事は、ある程度の執刀経験を積んで初めて見えてくるものがあると考えています。そんな私に取ってこの病院は最適の環境に思えたのです。
当院の年間の手術数は3000近く、整形外科だけでも2500以上の数となります。手術室が8室あるという設備面はもちろんですが、看護師をはじめとしたスタッフたちの理解と協力があればこそだと、いつも感謝しています。