理事長 米満 弘一郎 写真

33年前の4人の夢は、現在進行形

医療法人 社団 寿量会 熊本機能病院

理事長
米満 弘一郎

  • 2000年
    東海大学医学部卒業、熊本大学医学部 第一外科
  • 2001年
    社会保険下関厚生病院 外科
  • 2004年
    熊本大学医学部附属病院 高次救急集中治療部、熊本労災病院 心臓血管外科
  • 2005年
    国立病院機構 大阪医療センター 救命救急センター
  • 2007年
    熊本大学医学部附属病院 高次救急集中治療部 助教
  • 2009年
    済生会熊本病院 救急部
  • 2012年
    医療法人 社団 寿量会 熊本機能病院

一人の患者さんを、ずっと見守り続ける医療

一人の患者さんを、ずっと見守り続ける医療

 当院は1981年、整形外科の単科病院として設立されました。設立の目的として掲げられたのが「クオリティ・オブ・ライフ」と「ノーマライゼーション」の実現。不幸にも身体の障害を負った方の機能をいち早く回復し、もとの暮らしに戻っていただくこと。こうした事例を一つひとつ増やしていくことで、障害者と健常者の意識すらない社会を実現したいと考えたのです。
 そのためにはまず、患者側の視点に立つことが大切です。今の医療の現実を考えてみましょう。急性期、回復期、慢性期、在宅…患者さんの状態で、いちいちピリオドを打ち、医療をバトンタッチしていく制度は、我々医療サービスを提供する側の理論ではないでしょうか。これに対して患者さんが本当に必要としているのは、心から信頼できる一つの病院、一人のドクターに、ずっと見守り続けてもらうことではないかと思います。
 そこで当院では「疾患に責任を持つ医療」を実現しようと決めました。たとえば大腿骨骨折で来院された患者さんなら、手術を施し、リハビリを手伝い、退院後の予防まで指導して行く。すべてのケアサイクルをサポートしています。もちろんこうした体制をすべての疾患で行うことは、一つの病院では不可能です。私たちが行えるのは、整形外科、神経内科、リハビリテーション科、形成外科、循環器内科など当院にある診療科に限ったことです。当院のような医療機関が他にもいくつか集まれば、患者さんの視点に立った医療を実現できると信じています。

地域医療にこそ専門性が不可欠

 地域医療と聞くと総合的な医療をイメージされるかも知れません。しかし、私たちが提唱する、疾患に責任を持つ医療の場合「地域医療=専門医療」であることはご理解いただけると思います。こうした専門性をさらに磨いていくために、当院は設立当初から「臨床と研究」という2つの車輪で走り続けてきました。
 専門医が6人在籍するリハビリテーション科では、厚労省の研究班の一員として、評価基準の数値化に取り組んでいます。多くのデータから計算式を導き出し、医療機関のリハビリに関する実力を公平に評価できるシステムを構築しようとしているのです。また形成外科では、唇裂口蓋裂の権威である昭和大学と提携し、九州の形成外科の拠点病院となっています。症例数は全国でも6番目です。熊本県で唯一の神経生理検査センターを持つ神経内科には、県内の様々な医療機関から検査の依頼が後を絶ちません。狭心症の研究で評価の高い循環器科の研究成果に貢献しているのが、熊本加齢医学研究所の存在です。こちらも県下の民間施設では唯一のものとなっています。
 整形外科には、新しい技術を積極的に導入しています。昨年1年間、整形外科の医師をドイツに派遣。「ナビゲーションシステム」の導入検討を行ってきました。現在日本では6%の導入率ですが、これからの時代には不可欠と判断し、いち早く導入を決定しました。また全国でも少ないマイクロサージャリーワークショップを開催しており、今回で22回目を迎えます。研究部が中心となり、動物実験室で行いますが、毎回定員を超える申し込みがあります。
 84床からスタートした単科病院が410床へ…。これは熱意を持ったスタッフが、長期間、真摯な姿勢を貫いてきた結果です。4人の整形外科医の夢から生まれた当院ですが、設立33年を経た今も、この4人は現役で活躍しているのです。信じたことを一心に続けて行く力こそ、私たちのもっとも大切な財産なのかも知れません。

大学で磨いた専門性を地方で活かせる環境

大学で磨いた専門性を地方で活かせる環境

 熊本市北部というローカルエリアで、高い専門性を持った医療を実践している熊本機能病院が証明したいのは、地方でもキャリアは充分に磨けるということです。九州でも有数の手術数を誇る整形外科では、恵まれた環境の中で、外科医としての着実なステップアップが可能です。リハビリテーション科には2年間のトレーニングコースを設けました。
 これまで磨いてきた専門性に、リハビリテーション専門医の資格を加えることで、その将来は大きく広がって行きます。また、特殊な技術を継承できる形成外科、研究にも力を注ぐ神経内科と循環器科など、様々な選択肢を用意しています。
 大学で磨いた専門性を地方の医療に活かしたいと考えている方には最適な環境です。ドクターが治療に専念できるよう、メディカルクラーク課のスタッフがサポートする体制も整いました。患者さんに寄り添った理想の医療を、当院なら実践できます。

この施設に関するお問い合わせや
転職のご相談を無料で受け付けております。
キャリアアドバイザーに相談する

※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

先頭へ戻る