副院長/消化器センター長 橋本 可成 写真

学会で専門医、指導医を務め、築いたネットワークを次世代育成に駆使したい。

医療社団法人順心会 順心病院

副院長/消化器センター長
橋本 可成

  • 1983年 
    宮崎医科大学医学部医学科卒業 神戸大学医学部付属病院第一外科入局
  • 1991年 
    譜久山病院副院長に就任
  • 1995年 
    大阪府再生回中津病院外科主任医員に就任
  • 2001年 
    三菱神戸病院外科医長、消化器科科長就任。翌々年消化器科部長に就任
  • 2010年 
    三菱神戸病院消化器センター長に就任
  • 2012年 
    順心病院副院長、消化器センター長に就任

消化器センター設立に向け2012年に招聘

消化器センター設立に向け2012年に招聘

 2012年に当院が新築オープンする際に、消化器センターを設立するということで、三菱神戸病院でも同じく消化器センターの立ち上げを行ってきた経験にご期待いただき、当院に入職しました。順心病院といえば脳神経外科…というイメージが定着している中、より幅広く患者様に認知して頂くための消化器センターの新設ということもあり、立ち上げにあたっては従来の消化器内科とは一線を画したセンターにすることを目標としておりました。

 一般的に消化器内科では領域外であった肛門外科診療・治療も行う体制を確保、消化器内科・外科両面で最適な治療を行えるようにしました。また外来治療室はもちろんのこと、NBIシステム、拡大観察などの診断の最先端技術と共に、内視鏡的緊急医療に応用できる機器を内視鏡室に設置するなど、ハード面を充実。同時に看護師の教育に注力し、内視鏡医療のサポート役としての技術・知識を得た看護師を多く輩出することで、消化器センターとしての強化を図りました。
 このような体制のなか、診断の上で最も重視しているのは、患者様との会話。現在の症状だけで判断するのではなく、生活習慣や食生活など、事細かにヒアリングすることで、何故その疾患が生じたのか…という経緯に着目。それにより同じ疾患であっても、治療のステップが大きく異なってきます。その背景を理解した上で、より患者様の症状に応じた治療を行っております。

IBD治療やALTA療法に取り組める

 総合的な消化器疾患への様々な取り組みはもちろんのこと、当センターで特に力を注いでいる治療のひとつが、炎症性腸疾患(IBD)の治療です。IBDには潰瘍性大腸炎と、クローン病があり厚生労働省から難病指定を受けている疾患ですが、当院では外来治療室での化学療法による受診を可能にしました。また、今後より的確な治療方法を見つけていくためにも、他院と連携したりIBDに関連する各種研究会と協力をしたりして、研究を続けています。
 また肛門疾患においては、従来は手術療法を第一選択肢としておりましたが、近年開発されたALTA療法を採用。ジオン注を用いた4段階注射法による治療ですが、これは誰もが出来る治療法ではありません。日本大腸肛門病学会に属した内痔核治療法研究会での講習を受講し、受講証明書を取得した肛門専門医のみが行える治療方法で、私自身、兵庫県内で最初に取得した4人のうちの1人ということもあり、当院に入職する以前から豊富に経験を積んできました。
 これらの経験はもとより、数々の学会の指導医、専門医、評議員、代議員や研究会の世話人を務めておりますので、若手ドクターのスキルアップへの支援を積極的に行っていきたいと考えています。また私のみならず、救急認定医も3名在籍しているなど経験豊富なドクターが多数在籍しています。学ぶ意思のある人は、思い描いたとおりのキャリアを築いていけるのではないでしょうか。

専門性を高めたい人に、ゆとりある環境を

専門性を高めたい人に、ゆとりある環境を

 各々が各々の役割を果たし、横の繋がりを大切にすることを組織として掲げています。技術も高く、経験豊富なドクターが多いですが、常に貪欲に新たな治療法に取り組んでいこうという意欲が高く、互いに意見を交換し合う環境です。そんな関係性を日常から持てるようコミュニケーションをはかるべく、院内旅行を実施したり、フラットな環境で互いを知り合える機会を設けています。
 勤務体制においては、オンコール体制のなかで、疾患別に担当を決めていたり、無理な当直勤務をなくすなど、極力ゆとりを持った体制を確保し、スキルアップしやすい環境づくりに努めています。
 近隣で開催される学会においても参加を奨励。積極的に発表もし、司会を担えるくらいになってもらいたい。そのためのバックアップは随時していきたいと考えています。さらには各学会や研究会のネットワークを駆使した勉強会などを随時開催し、学ぶ機会をより多く提供していこうと思っています。
 現在当院は、脳神経外科の分野においては、『断らない救急医療の確立』という病院の方針に基づき24時間体制を敷いており、日本国内でも有数の脳神経外科治療を行っています。今後は、消化器センターをより充実させることで、脳神経外科のような病院のもう一つの太い『柱』へと育てていきたいと思っています。そのためにも「人」「資格所持者」「さらなる高度な設備」の充実にまだまだ力を注いでいく所存です。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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