脳神経外科の専門医として経験を積んだ後、1996年に当院に赴任。以来、「24時間365日、断らない」ことを方針に掲げ、積極的に脳卒中の救急患者を受け入れる体制確保に努めてきました。
2012年の新病院の完成以降は『脳卒中センター』を開設、脳神経外科手術と脳血管内治療を一つの部屋で行える「ハイブリッド手術室」の設置や、看護師を含めたスタッフの体制強化に着手。そして現在は脳神経外科医と救急専門医を常に待機させることで、1年間の救急受け入れ件数が約3600件、脳神経外科手術は年間800件以上を手がけるようになりました。私自身も週3回ほど手術現場に立会い、年間約100件の脳動脈瘤開頭術のほぼ全てを執刀しています。
また新病院完成時に『消化器センター』も新設。循環器系にも力を注ぐことで、総合的に対応できる体制を確立し、一人の患者様をそれぞれの専門家が協力し合えるチーム医療の整備を着々と進めています。
それと同時進行で、近隣の病院と共に地域医療の整備にも取り組み、各病院の持つ専門性を活かして、それぞれが「24時間断らない」ために取り組み、この10年ほどでその整備も進んできました。今後も地域における脳疾患治療の要として、そして地域の皆様の「頼れるのは、順心病院しかない」というご期待に沿うためにも、急性期から在宅期に至るまで、地域の方々の命と健康を守る一端を担っていきたいと思います。