8年前、医局人事によって堺の病院から当院へやって来ました。心臓や血管系の疾患を手掛ける循環器の専門医師として経験を蓄積し、現在は内科全般の診療局長を任されています。私が当院へ配されてから、現在では年間で心臓カテーテル検査が約500件、カテーテル治療は脚の血管病なども含めて230件ほどの患者さんを診ております。高齢化が進むなかで、心筋梗塞や狭心症といった循環器疾患をかかえる患者さんは増える一方。我々の力が必要とされているのだと、日々実感しています。
内科のなかでも特に循環器はチームとしての結束力が必要です。医師や看護師だけでなく、放射線技師や臨床工学技士、コメディカルなスタッフも含めて全員で相談を重ねて連携を取り、診療を進めていかねばなりません。週に一度はトータルミーティングを行っていますが、その機会を待たずとも日ごろから頻繁にコミュニケーションを取り合って、症状はもちろん、患者さんの社会背景やメンタル面も考慮できるように情報を共有しています。そのためにはお互いに連絡や報告がしやすいチームでなければいけませんので、職場がピリピリしすぎないよう、穏やかな雰囲気づくりを心がけています。
また、小勢なぶん、病院全体の連携もしっかりとしているのが当院の良いところ。他分野の領域に違和が生じたり、CT検査で想定外の異常が見つかったりした場合も、すぐ専門医に連絡を取って処置を相談するなど、臨機応変に対処しています。