主任医長 工藤 大輔 写真

技術と知識の確かな伝承により医師が成長。高い地域医療の質を実現

株式会社日立製作所日立総合病院

主任医長
工藤 大輔

  • 2000年 
    筑波大学医学専門学群卒業。筑波大学内科入局。
  • 2007年 
    日立製作所日立総合病院入職
  • 2010年 
    日立製作所日立総合病院内科医長
  • 2012年 
    日立製作所日立総合病院血液・腫瘍内科主任医長

日本内科学会指導医、日本血液学会専門医 他

尊敬できる先輩の元、マネジメントの一端も

尊敬できる先輩の元、マネジメントの一端も

 私は日立市出身で、研修医としても当院で学びました。その後大学の医局に戻り、他の病院も経験しましたが、こちらに多くの尊敬できる先輩医師が在籍していて、研修時より「将来的にはこちらで働きたい」と考えていました。当院についてはその環境、雰囲気をよく知っていましたので、ごく自然に、再びこちらで働くようになった感じですね。
 現在、私が所属する血液・腫瘍内科は週に2コマ外来があり、30〜40人の患者さんを診ています。午後は基本的に病棟の勤務にあたりますが、当科では私を含め医師2名と研修医1~2名によるチーム診療で、約26床の病棟を担当しています。
 私が診療を行う上でこだわっていることのひとつが、朝のチーム回診の前に、ひとりで一通り自分が担当する患者さんを回ること。患者さんとの距離も近くなり、安心してもらえますし、また事前に情報を得ることで回診の際のプレゼンテーションにも役立ち、回診が円滑に進むというメリットもあります。
 現在は主任医長として、診療科のマネジメントの一端も担っています。診療科内、さらには他部署とのコミュニケーションをスムーズにし、“わきあいあい”と仕事ができる雰囲気をつくることを第1に考えています。血液・腫瘍内科の病棟は、最大52床が稼働できますので、当科の医師の体制を増強して、これまで自分が受けてきた指導などを、次は後進にしっかりと伝えつつ、地域のニーズに応えていきたいと考えています。

科を超えた総合力で、がん治療に取り組む

 私はもともと顕微鏡を覗くことが好きで、骨髄像に興味があり、学生時代に教授に熱心に教えていただいたということもあって血液内科を志すことを決めました。また血液・腫瘍内科は、がん治療に関わる診療科の中でも、抗がん剤治療など化学療法が有効で、患者さんとともにがんと“戦える”分野である、という所にやりがいを感じたのも大きな理由です。ここでは無菌室も備えられ、造血幹細胞移植も行っています。東京の医療機関と連携して臨床研究にも取り組んでおり、プロトコールを作成したり、論文の執筆なども行ったりするなど、最先端の治療を提供できることも魅力的です。
 診療に関しては、他科との連携が非常にスムーズ。どの医師も気さくな方たちで、電話1本で飛んできてくれますし、相談したりされたりということは日常的で、私も相談されれば、対象になっている患者さんにすぐに会いにいくというスタンスをとっています。高齢化が進み多病の高齢者も増えている現在、こうした環境は合併症のある患者さんにとっては、非常に安心できる診療環境と考えています。
 たとえば、検査でふたつのがんが見つかった場合、「どちらの治療を優先させるか」という問題について、科を超えた複数の医師が知恵を絞って治療方針を考えます。こうしたやりとりはスムーズに行かない事も多いのですが、日立総合病院においてはそのようなことは全くありません。医師としても非常にやりやすく、働きがいのある環境だと実感しています。

患者第一の発想が、働きやすい職場をつくる

患者第一の発想が、働きやすい職場をつくる

 当院の特徴は、技術・知識の伝承がしっかりとされている所でしょう。診療科間、さらには各職種の医療従事者との垣根が低く、「病院全体として医療の質を向上させていくんだ」という目的意識が共有されています。その一環として、診療科の上級医師が若手医師にOJTでしっかりと指導する、病院全体で育てていくという雰囲気があります。私自身も、これまで教えてもらったことを、しっかりと後進に伝えていくことが、重要な使命のひとつと考えています。
 現在、私は日本血液学会専門医ですが、次の目標として血液学会指導医となることをめざしています。日常業務の中で取り組むことはなかなか大変ですが、周囲も意欲あふれる医師や医療従事者の方が多いので、自分も頑張ろう、というモチベーションが保ちやすい環境ですね。
 職場の雰囲気をひとことで語ると “やさしい”という言葉があてはまると思います。これは皆が患者さんを第一に考えていて、「患者さんのためにはどうすることが大切か」ということを基準に行動しているからでしょう。また部署をこえてお互いの職員を思いやる・信頼する気持ちがあります。
 企業立の病院ですので、年休など福利厚生はしっかりとしていますし、その意味でも働きやすいと言えるでしょう。また医師の少ない地域ですので、ひとりひとりの医師の存在感は大きく、症例も数多く診ることができます。大きな手応えを感じつつ医療に取り組める環境がここにあると思います。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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