平成11年当院に入職しました。以前勤務していた病院は急性期の忙しい病院で、予定にない仕事が急に入ったりする状態でした。独身の時はそれでもよかったのですが、結婚し子どもが生まれたのを機に、家族を大事に思っている僕はためらうことなく転職しました。当院は落ち着いた雰囲気で、いい意味でのんびりしているのが自分に合っているのでは?と思い入職を決めました。
現在は、総合的な内科診療と糖尿病の患者さんを担当しています。当院のいいところは「患者さんの希望を聞き、患者さんの人生プランを立てられる」ところです。
糖尿病診療では、治療に入ったり薬を飲むことの意味づけをご本人が理解できないとうまくいかない。僕自身、ご理解・納得していただくことに一番時間と手間をかけ、「今こういう状況で、こういうリスクがある」と説明し、患者さんの将来についてのプランを立てているのだということを理解してもらうことを大切にしています。入院診療の場合は介護を受けている方も多いので、何を足して何を足さないのか、例えば、「胃瘻をつくるのか、つくらないのか?」といったことでも医師や病院の方針を押し付けることはなく、ご家族やご本人の意思で決めていただいています。病院グループとしても介護施設や療養病床等をもっており、患者さんの希望に沿うためのキャパシティが大きいからこそ可能なことです。