医師 大澤 拓也 写真

「自分のファン」を増やすことが医師としての成長、病院への貢献につながる

医療法人横浜平成会平成横浜病院

医師
大澤 拓也

  • 2006年
    帝京大学医学部卒業
  • 2006年
    河北総合病院整形外科
  • 2011年
    長津田厚生総合病院整形外科
  • 2013年
    平成横浜病院

オープンベッドシステムの導入で増患成功!

オープンベッドシステムの導入で増患成功!

 私は人工関節をメインとする整形外科医になって10年目ですが、まだまだ症例経験を増やしてキャリアを積み上げたいという気持ちが強くあります。そのため、当院に入職する前、開業医をしている先輩医師と連携して、新たにオープンベッドシステムを取り入れることのできる環境を模索していました。そこへ「経営法人の変更に伴い、手術ができる整形外科医を探している病院がある」という情報が耳に入ってきたので、すぐに自分から連絡を取ったのが転職のきっかけです。
 このようなシステムを導入したいと思ったとき、すでに仕組みができあがっている病院では医局との関係性が変わってしまうことになるため、ゼロからの立ち上げに近い環境は理想的なものでした。面接で、オープンベッドシステムのメリットである「予定オペでスケジュール管理ができること」などをアピールしたところ、当時の院長の理解がいただけたことで入職に至りました。今では、整形外科に関しては、オープンベッドシステムの患者の術前術後の管理と、私が直接担当する患者の手術を、すべて自分自身が主治医となって担当しています。
 外来では、まずは患者の話をしっかりと聞いて、相手の立場に寄り添った誠意ある対応を心がけています。当たり前のようですが、これはとても大切なポイントです。有名な大学病院などであれば“看板”だけで患者が来てくれるかもしれませんが、地域の市中病院ではそうはいきません。「ここへ来て本当に良かった。また何かあったらここへ来よう」と思っていただくためには、一人ひとりの医師の姿勢が重要。地域社会では口コミの影響力も絶大ですから、常に緊張感を持って接しています。
 ここへ来て1年半になり、種をまいてきたものが少しずつ収穫でき始めています。着実に、手術件数や外来患者数が増えてきている実感がありますね。

将来は人工関節センターを立ち上げたい!

 口コミ効果で私を指名してくる初診の患者が見えるなど、地道な努力が実を結ぶ瞬間というのは、やっぱり一番うれしいですし、やりがいを感じます。私の受け持つ患者の中には地元で商売されている方もいて、そこには大勢のお客さんが来ますから、「あら、足が痛いの?私はあそこで診てもらっているのよ。すごくいい先生だから」などと声をかけていただけるようで、ありがたいことです。
 かつての職場で担当した患者から、「脱臼しちゃって今から救急車を呼ぶのだけれど、そっちへ行ってもいい?」と電話がかかってきて、当院で受け入れたこともあります。一人ひとりの医師が、そうやって「自分のファン」を作っていく必要がありますね。
 オープンベッドシステムを導入したことで、症例数が増えて売上に反映されただけでなく、外来や病棟、手術室で働くスタッフの皆が多くの症例の対応に慣れることで、入院から退院までの流れをうまく作っていくことができるようになりました。症例数が増えればそれだけ系統立ったプロトコールが作れます。より専門的に特化していって、いずれは人工関節センターとして成立するくらいのものにしたいと思っています。
 ただ、千里の道も一歩からで、まずは地道に地域で認知していただけるようにすることが先決です。「平成横浜病院?ああ、人工関節で有名だよね」という反応が返ってくるような状況を作り出さなければ、掛け声倒れになってしまいますからね。そのためには、やはり症例数を増やすことと、院内外に連携を取れる人間関係を構築していくことが大切だと思っています。

頑張れば認めてもらえる雰囲気があります

頑張れば認めてもらえる雰囲気があります

 当院の設備はすごいですよ。整形外科医の目で見ても、手術室がとても使いやすいです。不便を感じたことはありません。存分に腕を振るいたい方にはいいのではないでしょうか。
 当院では今のところ外傷での救急搬送が少ないので、夜間に呼び出されることもほぼありません。急変であればオンコールで対応しますが、当直の医師も多いですし、バックアップ体制も整っているといえます。
 院内の雰囲気ですが、患者の利益になることを考えての意見が通らなかったことはないですね。人間関係が良好な環境だと思っています。もっとも、入職したての頃は、自分が比較的バリバリやるタイプだということもあって、周囲との空気感のずれみたいなものはあったかもしれませんね。ただ、経営法人が変わって組織としてのモチベーションがさらに高まってきたこともあって、「自分が率先して働く姿を周りに見てもらおう」と意識的に振る舞ってきました。私は管理職ではありませんが、そういうことは関係ありません。どこの世界でも、頑張っている背中を周りに見せていかなければ、誰も認めてはくれません。逆に、その姿勢を続けていれば、当院でもそうであるように、きっと誰かが見ていてくれるものです。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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