当院はこの地で70年以上の歴史を持ちますが、地域に根差した責任ある病院としてよりきめ細かいサービスを提供するため、2013年12月に株式会社日立製作所から医療法人横浜平成会へと経営法人が変わり、新たな歩みを進めています。
外科・整形外科の手術も行う急性期一般病院でありながら、地域のかかりつけ病院を目指していることは一つの特徴だといえるでしょう。高度急性期病院と在宅医療をつなぐ地域包括ケア病床を備え、在宅療養支援病院にも指定され、健診センターも併設されており、予防、内科・外科の急性期治療から慢性期リハビリ、在宅療養まですべてをフォローできる体制が整っています。2014年には救急告示病院の指定も受けています。
正直なところ、経営法人が変わったことを機に組織全体で意識改革が必要な部分もありました。しかし、今では地域の皆様に「何かあったら、あの病院に行こう」と思っていただけるような満足度の高いサービスを提供したいという思いが浸透し、スタッフが同じ方向を向いてくれるようになりました。
地域の健康を支えるためには、地域内の他病院などとの連携も不可欠です。顔も知らない状態で信頼関係は築けませんから、大学病院や近隣の医療・保健施設、警察や消防、行政へも私自身が出向いて地道なネットワーク作りを続けています。院内の会議室は当院での地域連携会議や講習会を開催するだけでなく、他施設や団体にも利用していただき、当院を知っていただく努力をしています。
また、私たちが目指す医療を提供するためには、医療従事者のQOLの向上も重要です。スタッフが「やりがいのある・働きやすい・誇りをもてる」環境の整備を基本方針の一つに据え、医療設備の充実や広々と明るく快適な空間の維持を心がけています。