副院長 川本 龍成 写真

「どんな患者も受け入れる」ことが、医師としての視野を広げてくれる

医療法人徳洲会茅ヶ崎徳洲会病院

副院長
川本 龍成

  • 2004年
    浜松医科大学医学部卒業
  • 2004年
    湘南鎌倉総合病院入職
  • 2009年
    大和徳洲会病院転勤
  • 2011年
    大和徳洲会病院医長就任
  • 2015年
    茅ヶ崎徳洲会病院副院長就任

日本外科学会専門医、日本消化管学会胃腸科専門医・指導医、日本プライマリケア連合学会認定医・認定指導医

研修医の輝きに魅せられて

研修医の輝きに魅せられて

 医学生時代から外科に対する漠然としたあこがれがあり、より多くの症例を診ることのできる病院で働きたいと考えていました。そのとき大事にしたのが、「若いうちから自分が担当できる症例の数」です。1~2年目でもどんどん手術にかかわっていけるような環境を探して、最終的にたどり着いたのが徳洲会でした。
 見学してみて驚きました。研修医がイキイキと働いていて、輝いて見えたからです。「たった1年でこれほどまで働けるようになるのか」と当時は衝撃を受けましたね。早い段階から成長の機会があると感じて、医療法人沖縄徳洲会湘南鎌倉総合病院に入職しました。
 実際に働き始めてみても想像通りで、外科医として外来・手術・急患対応などを経験しながら、多くの患者を診る機会に恵まれました。その後、医療法人徳洲会大和徳洲会病院に異動して医長を務め、2015年5月からは当院の副院長を任されることになりました。
 現在も、病院運営に携わりながら外科全般を担当しています。外来や一般的な手術のほか、日帰り手術や緊急手術に対応したり、離島やへき地に行ったりすることもあります。

「どんな患者も受け入れる」というこだわり

 徳洲会には「どんな患者も断らず、受け入れる」という文化があり、そうやって地域医療を何十年にもわたり支えてきたグループです。その流れの中に、同じような考えを持っていた自分がうまく合流できたことは、幸運だったのかもしれません。
 当院は外科以外の医師とも連携しながら多様な症例を診ることができるため、とても向学心を刺激される環境だと思います。医師として視野が広がるだけでなく、働き続けるためのモチベーションも高く保つことができますね。
 また、病院の管理職としては、地元のニーズにどう応えていくかという命題に取り組んでいます。旧茅ヶ崎徳洲会総合病院は「救急搬送される患者を断らない文化」を、多くの諸先輩方によりこの地に根付かせてきました。当院は以前と比べ病院の規模もメンバーもまったく違う新規の病院です。ただ、同じ土地に位置していることで、旧病院と同じ役割を期待される側面もあります。もちろん、基本的な理念は旧茅ヶ崎徳洲会総合病院と変わらないのですが、それを具体的にどう実践できるかが、今後の課題です。

新設病院だからこそ必要な風通しの良さ

新設病院だからこそ必要な風通しの良さ

 副院長という立場で常々意識しているのは、メンバーや設備など病院全体を見渡して、「全体最適」の状態を作ることです。人にはそれぞれの技量があり、それぞれの目標がある。それを調整して、最大限の力を発揮してもらえる現場にしていきたいと思います。
 まったく違うキャリアを積んできたプロフェッショナルたちが集まったうえで、同じ方向を見ながら進んでいくことは簡単ではありません。ちょっとした解釈や作法の違いでも、足並みをそろえていくことは意外に大変です。きちんと時間をかけて信頼関係を築く必要があります。だからこそ、風通し良くコミュニケーションできる場を作ることが大切です。当院では、医局を診療科別に分けず、まるで学校の職員室のような大きな部屋で医師たちが過ごしています。そのため、診療科の垣根を越えて、「これちょっと見てもらえますか?」などと気軽に話し合える関係を作りやすいのです。
 まだまだ人出が足りず、忙しい時期ではありますが、職場としての雰囲気はかなり良いですね。学会に出たり、出張に行ったり、夏休みを取得したり、そうした時間を作ることに周りが協力的です。今後は、さらにキャリアアップの制度なども整えていき、スタッフ全員が医療者として充実した人生を送れるような病院にしていきたいです。
 未完成な部分もありますが、それだけに伸びしろの多い病院です。「どんな患者も受け入れる」姿勢を持った仲間が増えたらうれしいですね。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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