院長 野口 有生 写真

「いつでも誰にでも、最善の医療サービスを」湘南エリアを支える生まれたての新設病院

医療法人徳洲会茅ヶ崎徳洲会病院

院長
野口 有生

愛媛県松山出身

  • 1980年
    昭和大学医学部卒業。同大学産婦人科入局
  • 1981年
    亀田総合病院産婦人科出向
  • 1987年
    富士吉田市立病院産婦人科出向
  • 1989年
    国立伊東温泉病院出向、昭和大学医学部産婦人科兼任講師
  • 1998年
    大和徳洲会病院副院長就任
  • 2009年
    大和徳洲会病院院長就任
  • 2007年
    茅ヶ崎徳洲会病院院長就任

日本産科婦人科学会認定医

在宅医療で地元の期待に応えたい

在宅医療で地元の期待に応えたい

 そもそも、当院が立地する場所には、茅ヶ崎徳洲会総合病院という名称の総合病院がありました。しかし、施設の老朽化に伴って神奈川県藤沢市に移転・新設し、2012年10月に医療法人徳洲会湘南藤沢徳洲会病院として生まれ変わったのです。ただ、そうなると、茅ヶ崎市としては病院が減り、需要に応えられなくなってしまいます。そこで跡地に新生・茅ヶ崎徳洲会病院をオープン(2015年5月)することになりました。年中無休、24時間フルオープンの救急医療を提供し、患者が安心して生命を預けられる病院を目指しています。
 この茅ヶ崎の土地に新病院を作るに当たって、地元の医療ニーズを考えたとき、在宅医療に力を入れていく方針を定めました。地域の医療機関と密接に提携することで、この湘南の地で「ゆりかごから墓場まで」完結するような医療を実践していきたいと思っています。在宅医療については旧茅ヶ崎徳洲会総合病院から引き継いだ患者も多く、すでに600件以上を訪問しています。
 また、当院は基本方針の一つとして、「医師が適切な情報提供を行い、患者やそのご家族に治療についての決定権を持っていただく」ことを大切にしています。例えば、茅ヶ崎市では、胃瘻を造設している在宅の患者は非常に少ない現状です。医師が胃瘻のメリットとデメリットを詳しく説明し、どうしていきたいかを患者とご家族に決めていただいた結果、そういう選択をしたケースが多かったということです。「食べられなくなったから胃瘻を入れましょう」と医師が決定するのではなく、様々な選択肢を丁寧に説明していくことを重視しているのです。

安全な医療を、より快適な環境で提供

1.患者負担の少ない手術にこだわり
 手術については、痔核から胃がん、救急外来の緊急手術まで、幅広い分野をカバーしています。良性疾患については日帰り手術専門病室を利用してもらえるよう、現在準備中です。移動も含めて、患者がスムーズに手術を受けられる環境を整備したいと考えています。
 また、従来通りの手術方式に加えて、特に力を入れているのが腹腔鏡手術です。手術室は4室あり、実際に手術件数も多いですね。患者負担が少なく、より回復も早い術式をどんどん取り入れていきたいと思っています。

2.充実したサポートで「生活に戻す」医療
 徳洲会には「どんな患者も断らず、受け入れる」という文化がありますが、それは当院の現場でも実践されています。例えば、90歳以上の高齢者については、リスクを考えて整形外科手術を行なわないと決めている病院も多いようです。しかし、患者が前向きに生きていけるようにお手伝いするのが病院の使命。寝たきりになる可能性を少しでも減らせるよう、積極的に手術を受け入れています。
 それと同時に、リハビリテーションにも力を入れています。入院中もなるべく早期からリハビリを開始し、元の生活に戻れるように支援しています。さらに、退院後もリハビリを継続して指導できるよう、訪問リハビリや通所リハビリも提供しています。

3.自然の力を生かした、満足できるお産を
 当院は、お産ができる病院でもあります。特に、自然分娩や母乳育児を推奨しているのが特徴ですね。
 私はもともと産婦人科が専門ですが、「分娩台では決して出産しやすい体勢にはならない」ことを常々感じていました。また、陣痛室から分娩室までの移動を強要することで、いったん始まった陣痛が消えてしまうというデメリットを感じるケースもありました。そこで、日本人にとってなじみの深い和室で、フリースタイルの出産ができる環境を整えました。また、陣痛のときからご家族も同席できる、本当の意味での立ち会い出産を可能としています。
 さらに、妊娠初期から助産師の保健指導を始めているため、体重が増えすぎない状態で出産に臨めます。結果的に会陰切開を行わずに済むケースも増えました。退院までの日数は、最短で24時間。しかし、母乳育児のための指導をきちんと行うため、5日くらいは病院に滞在する方が多いですね。

地域に開かれた病院を共に創る仲間に期待

地域に開かれた病院を共に創る仲間に期待

 当院は2015年5月にオープンしたばかりですから、これからスタッフを増やして底上げしていく時期だと考えています。私が特に期待しているのは、30歳前後の若手医師。「何でも勉強していきたい」という柔軟な姿勢を持っている方がいいですね。
 また、開業志向がある方も歓迎しています。一般的には、そうした方は病院からは敬遠されがちだと思いますが、旧茅ヶ崎徳洲会総合病院の時代から、ここには開業を歓迎する文化があるのです。実際、旧茅ヶ崎徳洲会総合病院で経験を積んで、この地域に開業した医師は20人以上います。彼らと連携することで、在宅診療も安心して進めることができています。
 今後は、当院の病棟やオペ室を開放して、連携する地域の開業医たちに使ってもらう仕組みを作る予定です。地域と密着したホームドクターを排出し、一緒に治療方針を考え、実際に治療を進めていけるような関係を築いていく。そういった、広い意味で「地域に開かれた病院」でありたいですね。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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