公立阿伎留医療センターは、あきる野市、日の出町、檜原村の3市町村で作った阿伎留病院企業団により運営されている病院です。当センターの理念は、「医の心を重んじ、患者の視点に立って、患者の生命と健康と生活の質を考える良質の医療を実践し、地域医療の最適化に努力します」というもの。約39万人の西多摩地区の中核病院として、地域と社会に貢献することを目指しています。特に秋川流域において、一般急性期医療を中心に、回復期リハビリテーションと緩和ケア病棟を併設した基幹的な病院として機能しています。
これからは、一つの病院が単独で地域医療をできる時代ではなくなっています。当センターと各診療所・病院、介護施設、行政、自治会・団体・企業、医師会が「六位一体」となって「地域包括ケアの将来をどうするか」というテーマを共有し、地域医療連携と協働関係を確立していくことが重要になります。
公立病院の事業経営には、公共性の発揮と経済性の向上、自立と独立採算制の原則、そして事業の持続性が強く求められています。当センターが目指しているのは、「患者よし、世間よし、病院よし」とする「三方よし」の地域医療。この三角形のバランスを保ちながら、公立病院として最大限の努力をしていきたいと思っています。