院長(就任予定) 渡 潤 写真

座間市の救急医療の充実と同時に、リハビリの強化で健康に暮らせる地域づくりを目指す。

社会医療法人 ジャパンメディカルアライアンス 座間総合病院

院長(就任予定)
渡 潤

  • 1986年
    日本医科大学 医学部 卒業
    日本医科大学付属病院 放射線科 研修医
  • 1989年
    私立学校教職員共済組合下谷病院 派遣(〜1990年)
  • 1998年
    日本私立学校進行共済事業団下谷病院 派遣(〜2001年)
  • 2001年
    海老名総合病院 放射線科

同病院副院長職等を歴任 、現在 海老名総合病院 放射線科部長(2016年 座間総合病院院長就任予定)兼 日本医科大学放射線医学教室客員准教授
日本医学放射線学会専門医・指導医/日本医師会認定産業医/マンモグラフィ検診精度管理中央委員会認定読影医/ICD/日本がん検診・診断学会がん検診認定医/日本がん治療認定医機構暫定教育医/PET核医学認定医

座間市の要請に応えて救急医療の拠点を開院

座間市の要請に応えて救急医療の拠点を開院

 2016年4月開院予定の「座間総合病院」は、神奈川県央の座間市、綾瀬市における救急医療の充実を目的としています。現在の座間市は救急搬送の市外割合が7割から8割と、救急医療への対応が非常に手薄な状況。新病院の開設によって、座間市内で8割程度まで搬送割合をカバーするのが目標です。この位置付けは座間市が米軍キャンプ返還跡地に病院を誘致する条件ですから、それに当医療法人が応えて開院準備を進めています。私も開院に合わせ、座間総合病院の院長として海老名総合病院から移る予定です。
 座間総合病院の大きな特色は総合診療科を中核に据えた診療体制。外来のあらゆる疾患のファーストタッチを総合診療科が担い、そこで治療まで完結できるケースも多くなるでしょう。もちろん必要な場合は専門的な診療科、他の医療機関に送るよう手配します。現在、同じ医療法人の海老名総合病院もこれに近い診療体制ですが、座間総合病院が救急や一般外来を受け持つことで、海老名総合病院はより高度な救急医療にシフトする予定。両院が役割を分担し、かつ密接に連携しながら、座間市の救急医療の充実を図っていきます。
 救急医療では「頭が痛い」「○○から出血」など症状は顕著ですが、そこにどのような疾患が隠れているのか分かりません。決して見落とせない疾患も含め、さまざまな可能性を念頭に置いて診療する総合診療科は、救急医療でも大いに力を発揮するでしょう。一般外来の患者さんも、「初診時は何科にかかればよいか分からない」と悩まず総合診療科に来ていただけばいいのですから、利用しやすい病院になるはず。もちろん地域の医療機関とも協力し、座間市のよりよい医療環境に貢献したいと考えています。

人工関節手術とリハビリの2つを専門領域に

●計4500症例と豊富な手術実績の人工関節
 座間総合病院は診療の中核となる総合診療科に加え、専門領域として現在は海老名総合病院にある人工関節・リウマチセンターを移設・拡充します。海老名総合病院の人工関節・リウマチセンターは、股関節で年間約300症例、膝関節で年間約150症例の手術実績があり、累計では4500症例を超えています。その高い治療技術を求めて全国から患者さんがお見えですが、新病院では今まで以上の受け入れも可能になるでしょう。
 また同センターは経年劣化した人工関節の入れ替え、糖尿病や循環器疾患の合併症を持つケースなど、難易度の高い手術も得意とします。こうした手術では感染症対策も重要なため、新病院でも4室のうち2つが清浄度クラス1000、残り2つがクラス1万という手術室を用意しています。
●フロアごとのリハビリ室など利用環境も充実
 新病院では整形外科、リハビリテーション科の人員や施設の充実も行い、運動器と神経系の両面からリハビリを充実させる予定です。そのためのスペースも広く造り、2階に外来向けのリハビリ室、3、4、5階に入院患者さん用のリハビリ室を設けます。これにより患者さんは階段やエレベーターで毎回移動しなくて済み、同じフロアで気兼ねなくリハビリが受けられる環境が整うのです。
 さらにリハビリテーション科では院内で行われる人工関節手術以外に、海老名総合病院で脳神経系の手術を受けた方、あるいは他の医療機関からも患者さんを受け入れ、ご自宅で暮らせるようフォローアップを行います。豊富なリソースをもとに早期から積極的にリハビリが介入することで、日常生活に不安のないレベルまで回復する時間も短くなり、患者さん自身が安心して退院していただける時期が早まるでしょう。

全職員が「○○さん」と呼び合うフラットさ

全職員が「○○さん」と呼び合うフラットさ

 座間総合病院は病気を治して退院させて終わり、ではありません。急性期の担当も回復期病棟や医療療養病棟の担当医と話し合い、「完治が難しいとき、在宅で病気とうまくつき合いながら暮らす」といった選択肢も検討し、あるいは患者さんと一緒にそれを考え、実践のお膳立てまでする病院です。そのためには患者さんのご家族や家庭環境まで丁寧に聞き取り、治療計画を立てる姿勢が求められます。また院内でも診療科やフロアを超えて交流し、情報交換できるコミュニケーション力のある人が望ましいと考えています。
 ただ当医療法人全体に言えますが、どの病院も出身校に関わりなくフラットな関係で仕事ができ、誰とでもコミュニケーションしやすい環境なのは間違いありません。海老名総合病院でも開院予定の座間総合病院でも、院長はじめ職員全員が「○○さん」と呼び合うのはその象徴でしょう。また看護師、医療スタッフ、事務職員がそれぞれ患者さんのことを考えていると感じます。そのせいか何か仕事を依頼しても頼んだ以上の答えが返ってきます。そのおかげで医師の負担が軽くなり、自分の仕事にさらに打ち込めるんですよ。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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