JR立花駅からほど近いこの地において、1943年に個人病院として産声を上げた当院。その後、診療科目も増加し、時代ごとの要請に応じて病棟の増改築を行うことで、今や全272床という規模へと成長するに至りました。地元・立花の地域医療を担う療養型中心の病院として、地域の皆さまからも厚い信頼を得ています。
最大の特長としては、入院診療機能と外来診療機能の明確な分担化が挙げられるでしょう。開設以来、当院では各科の一般外来を診療所として積極的に分離・独立させてきました。その結果、現在では地域医療における効率的な「住み分け」が実現できていると自負しています。例えば外来患者の初期診察は、おもに当院出身の開業医が営む地域の診療所が担います。そして、もしその患者がより高度な医療行為を必要とするようになれば、入院診療機能に特化した当院が受け入れを行うという仕組みなのです。
このため当院にとっては、地域の小さな診療所や介護施設との連携がまさに生命線だと言えます。医師や看護師、その他のスタッフが一丸となって地域との連携を深めながら、慢性期および在宅医療の後方支援病院という立場から地域医療の一翼を担ってきました。
大切にしたいのは「患者の方を向いた医療・介護」という考え方です。そのためには、当院で働く人全員が「優しさ」を持つこと。これからの病院には、患者の要望と信頼に真摯に応えるという姿勢が求められていると考えています。