名古屋市立緑市民病院が医療法人純正会の指定管理になったのは2012年4月のことです。職員のほとんどが入れ替わり、正真正銘・新たなスタートを切りました。民間の医療機関から転職してきた人が多く“医療はサービス業である”という意識が院内に浸透し始め、それに伴い患者さまの数も着実に増加。救急の受け入れ体制の強化も推進して、現在は年間1000台前後を受け入れています。
自身の将来を真剣に考え、転職活動をしている皆さんだからこそ包み隠さずお伝えしますが、指定管理になった時は「民間になることで医療やサービスの質は低下する」という風評被害があり、患者さまの数もごくわずかにまで落ち込んだことがありました。しかしそれは間違った先入観で、現在の名古屋市立緑市民病院が何よりの証拠です。今後は院内の電子化、公益財団法人日本医療機能評価機構からの受審、DPCという3つの項目を重視した活動を展開していきます。職員全員で力を合わせ、情報を交換しながら進める究極のチーム医療で、これらの目標を達成したく考えています。電子カルテについても、定期的に会議を行い、プロジェクト発足後1年9ヵ月で基本的なシステム確立を実現。各現場のドクターや看護師も、混乱を生じることなく、スムーズに導入しています。名古屋市立緑市民病院は、まさに“これからの病院”です。