2015年7月に開設された第二川崎幸クリニックは、川崎幸病院の外来部門が分離独立してできた川崎幸クリニックの混雑緩和を目指して、同クリニックの主に外科系消化器系診療科と化学療法室、健康診断等を移設してできた新しいクリニックです。その成果は早くも現われ、混雑や待ち時間の延長、検査予約の待ち日数も大幅に改善し、患者サービスが向上しています。
このように、外科と内科で外来部門を分離したのは大変ユニークなケースでしょう。この試みを成功に導くには、川崎幸病院、川崎幸クリニック、当クリニックの一体化が不可欠でした。各施設が単体で動くのではなく、病院ができないことをクリニックが行い、クリニックができないことを病院が行うことが求められます。たとえば、急性期の疾患の場合には、当クリニックで迅速な採血や検査を行い、緊急手術が必要と判断した場合は、すみやかに川崎幸病院で手術を行える、有機的な連携ができてこそ、地域に包括的な医療を提供できると考えています。
当クリニックは、地域連携の中継基地でもあります。石心会の所属施設と一体となり、開業医の先生方の行う、かかりつけ医療とも補完し合い、「病院の外来診療部門」の役割をはたしていきたいと思います。