
久喜総合病院は、1934年、産業組合法による医療利用組合病院として幸手町(現・幸手市)に開院しました。以来、長年にわたり幸手を拠点として埼玉県東部の医療を担ってきましたが、2006年、埼玉県厚生連経営管理委員会・埼玉県厚生連経営改善対策委員会の合同会議にて、埼玉県久喜市への新築移転が機関決定。2011年4月に新たに久喜総合病院として開院いたしました。
移転に際して大きく変わったことは、それまでの慢性期中心の医療から、急性期医療に転換したこと。特に地域の救急医療に大きくシフトしたことでしょう。当時は埼玉県東部エリアに基幹病院となる存在が少なく、救急車の受け入れ先も困難な状況でした。そこで当院では新病院開院を機に積極的に救急を受け入れることを方針とし、実践。現在では年間の救急車受け入れ台数が、二次医療圏内ではトップクラスとなっています。
急性期医療のもうひとつの柱として取り組んでいるのが、がん診療です。本年4月には埼玉県がん指定病院の認定を受けました。今後は国レベルのがん診療連携拠点病院を目指し、ソフトとハード両面の充実を図っていく予定です。
新病院開院当初は急性期への転換に際しては、スタッフも戸惑った部分がありましたが、現在は順調に軌道に乗ってきています。その一方で、まだまだ育ち盛りの病院、と言うこともできます。地域の期待も非常に大きく、その期待に応えるため、今後も大いに発展させていかなければならない病院なのです。