名誉院長 伊達 豊 写真

患者さまにも医師にも「尊厳ある人生」を

医療法人芙蓉会 筑紫南ヶ丘病院

名誉院長
伊達 豊

長崎大学医学部、同大学院を経て、
長崎大学医学部付属病院第三内科に勤務。
その後、
国立長崎中央病院、長崎労災病院、三菱診療所等を経て当院へ。
現在、名誉院長と医療介護連携本部長を兼務。
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科客員研究員。
日本内科学会総合内科専門医のほか、日本医師会認定産業医、
労働衛生コンサルタント、一般旅行業取扱主任者など、
多彩な資格を持つジェネラリストでもある。

筑紫エリアの高齢者医療を支える基幹病院

筑紫エリアの高齢者医療を支える基幹病院

 私たち芙蓉会は、大野城市、春日市、筑紫野市、太宰府市など、福岡市の南に広がる筑紫エリアの地域医療を担う医療法人です。250床の地域包括ケア病棟を持つ筑紫南ヶ丘病院を中心に、在宅型と医療強化型の2つの老人ホームを運営しています。
 従来の医療界には、先進医療を担う総合病院と、主として高齢者の長期療養を担う療養型病院といった棲み分けがありました。しかし高齢化が急速に進む中、漫然と古い枠組みの中に甘んじていては通用しない時代になっています。近い将来、急性期型と慢性期型、それぞれの領域で選ばれる病院とそうでない病院に二極化するという見方もあります。
当院は長年、療養病院として地域の医療ニーズに応えてきましたが、時代の趨勢にいち早く対処し、亜急性期から長期療養、さらには救急外来や終末期医療にまで対応する医療体制を確立。地域医療の基幹病院としての役割を担う一方、将来の在宅医療や遠隔診療を視野に入れた先進的な研究開発にも取り組んでいます。
 当院の経営理念は、「尊厳ある人生」を送るお手伝いです。当院が展開する「高齢者に向けた総合的な生活支援型医療」のあらゆる局面に、患者さまお一人おひとりの生きる活力を促す不変の志が息づいています。当院が筑紫エリアで選ばれる病院であり続けているのも、当院に集うすべての医療人が、当院の不変の理念を理解し、実践している証だと自負しています。

多岐にわたる「生活支援型医療」を展開

1.地域包括ケアシステムの中核病院
 当院が展開する医療は、高齢者に向けた「生活支援型医療」と定義することができます。在宅医療合法支援病院として肺炎などの救急対応も行いますし、急性増悪に対応する亜急性期医療、長期療養、さらには退院後のリハビリや訪問看護まで、幅広い医療を行っています。その中心的役割を担うのが、「地域包括ケア病棟」です。
 急性期経過後、引き続き入院治療を要する方(ポストアキュート)や、自宅や施設で療養中に肺炎など急性増悪した方(サブアキュート)向けの亜急性期の病棟で、2015年4月に開設したばかりです。これに伴い、常勤医師6名に加え、呼吸器・循環器系の専門医やリハビリ専門医など、非常勤医師を増員配置し、ドクター20名体制を確立。既存の糖尿病外来に加え、高血圧患者の教育入院、肥満の方への栄養管理を主目的とする入院、短期強化リハビリ入院など、様々なニーズに対応できる体制が整いました。

2.幅広い視野で訪問診療を強化
 生活支援型医療においては、退院後のケアをいかに確保するかも重要です。当院では院内に訪問看護部を置き、地域のクリニックとも連携して施設やご自宅への訪問医療や訪問看護を実施。院内の合同委員会による感染症対策の立案や医療安全に向けた取り組み、また糖尿病外来で定期的に実施している健康教室なども、地域への健康支援施策の一環といえるでしょう。

 3.在宅医療支援を強化
 将来に向けて強化を進めているのが、在宅医療支援の連携策です。その核となるのが、当院が独自開発に成功した自動検知機能付「テレケア」(特許出願中)。日々のバイタルを健康管理端末で測定し、自動送信の検診データと問診を組み合わせることで、健康状態の悪化を自動検知し、遠隔診療を可能にしたシステムです。院内に今年開設した「日本遠隔医療介護センター」において、全国各地の医療機関との実証実験も進めています。

医療人として、家庭人として、着実な成長を

医療人として、家庭人として、着実な成長を

 当院の目標は、慢性期病院の中で、どこよりも選ばれる存在であり続けること。そのためには、医師一人ひとりが医療人として向上意欲を持ち続けるのと同時に、自分自身の人生の充実にもパワーを割ける環境づくりが重要です。自分の人生を後回しにせざるを得ないほど多忙を極める医師に、真の意味で尊厳ある人生のサポートができるはずがありません。良好なワークライフバランスへの配慮は、医療人にこそ必要な施策です。
 当院では、向上意欲に対しては学会発表や資格取得に向けた手厚い支援制度を用意し、福利厚生に関しては、十分な研究時間や余暇を確保できる勤務体制を確立しています。当院スタッフによる自主活動「離床プロジェクト」が、寝たきりの方の離床率85%という驚異的な実績を残せたのも、余裕を持った働き方の成果といえるでしょう。
 「尊厳ある人生」は、患者さまはもちろんのこと、医師や医療スタッフにも欠かすことのできない要素です。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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