王子生協病院は「いのちの平等 これからも地域とともに」をモットーに、病院に来られる方だけではなく、地域で暮らしている人々との繋がりを深め、地域に根差した医療活動を展開しています。そして、「無差別で平等な医療を提供する」という理念のもと、個室でも差額ベッド代をいただかない対応を行うなど、人々の健康づくりに取り組んでいます。これは、当院は生協組合というバックボーンがあり、地域で暮らしている組合員さんの出資金で運営されている病院であるという理由によるものです。貧富の差により医療活動が変わることはあってはならず、病に悩む人は皆「平等」であることを大切にしています。
そのような考え方を踏まえた上で、日々の現場で職員に心掛けてもらっていることは、患者さん一人ひとりへの丁寧な対応です。昨年、緩和ケア病棟を開設したことにより、これまで以上に患者さんに寄り添い、安心できる医療を提供できるようになりました。こんな今こそ、原点に立ち返るという意味も込め、丁寧な対応を日々徹底していきたいと思っています。
また、当院は「生涯主治医」の役割を果たしたいと考えています。心身で気になることが起きたとき、気軽に相談しやすい身近な医療の窓口役であるとともに、病状に応じて専門の医療機関への橋渡しを円滑に行うこと。そして、地域へ戻られたときは当院にまた通ってもらう。ずっとかかりつけられる病院でありたいです。