理事長、院長 小山 悟 写真

ホスピタリティを大切に耳鼻咽喉科の専門治療を提供

医療法人社団知音会 こやま耳鼻咽喉科

理事長、院長
小山 悟

帝京大学卒。帝京大学溝口病院医局長・病棟医長、医療法人財団河北総合病院主任科長を経る。
東京女子医大東医療センター非常勤講師。

「治す医療」の実践と患者への説明を大切に

「治す医療」の実践と患者への説明を大切に

 当法人は足立区内に3つの耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックを有しています。この地域には大学病院や官公立の病院がなく、地元の診療所で十分な治療ができなければ、患者さんは都心の病院に行かなければなりません。
 また、この地域には、古くから在住する人、若い子育て世代が混在しています。高齢者はめまいや耳鳴り、難聴、小児は中耳炎などの耳鼻咽喉科領域の病気が多く、当院では日帰り手術やめまいの専門外来など、専門クリニックとしての特徴を活かした治療を提供しています。また、大学病院などでしか行われていなかった小児言語障害に対し、言語聴覚士を積極的に導入し、小児言語外来を開設しています。病診連携をはかることはもちろんですが、できる限り地域のなかで医療を完結できる態勢を整えることが当法人の役割だと考えています。
 もちろん、法人としての収益は考えなければなりませんが、収益だけを考えていては地域医療に貢献することはできません。医師、看護師、言語聴覚士など必要な人材は確保し、地域のニーズに応えながら、トータルの収益で考えていくことが重要だと思っています。
 治療の方針としては、「治す医療」を実践することです。耳鼻咽喉科領域は慢性疾患も少なくありませんが、治すならばきちんと治す、治らない場合であっても漫然と治療を続けるのではなく、患者さんに対してわかりやすく十分に説明し、納得したうえで通院を続けてもらうことが重要だと考えています。

患者満足度を高める診療の積み重ねを

1)ホスピタリティを大切に
 病気を治すことは重要ですが、患者さんは身体だけでなく、心も弱くなっているものです。病気を治すだけでなく、来院した患者さんにはスタッフ一同、ホスピタリティを持って接していくこと、「このクリニックに来てよかった」という気持ちになってもらえることが大切だと考えています。
 しかしそれは医師1人でできることではありませんし、スタッフそれぞれのベクトルが異なっていては、まったく違うことをやってしまいます。実践のためにはスタッフとの協働が非常に重要で、コメディカル一人ひとりに高いモチベーションを持って取り組んでもらうことが大切です。全員が当法人の考え方の基本理念を忘れず、いつも気持ちをひとつにしていたいと思っていますし、スタッフもその思いに共感してくれています。
2)「治す治療」の実践
 当院では、専門クリニックとして最新の治療を提供すべく、よい治療があればどんどん取り入れていきたいと考えています。学会にも積極的に参加し、技術面の向上に努めています。これは医師だけでなくコメディカルも含めての取り組みで、さまざまな学会や勉強会への参加を法人として支援しています。
3)患者満足度を高める治療の十分な説明
 当院はめまい外来、みみなり外来などの専門外来もあり、地域だけでなく、本やインターネットを見て遠方からも患者さんが来院します。そんななかで患者さんが求めているのは、杓子定規な診療ではありません。その患者さんにとって本当に大切な情報、納得してもらえる情報は本やインターネットでは得ることはできませんし、医師は、なぜ当院を受診したのを分かったうえで患者さんに接すること、もっと言えば、診察室に入り、患者さんが座っただけで満足してくれるような、心技体が揃っていることが大事だと思います。
 そのためには、どんなに法人が大きくなっても、病院が大きくなっても、常に何のために医療人になったのかという基本に立ち返ることが重要だと考えています。

病気をみるのではなく患者をみる目を養うことが重要

病気をみるのではなく患者をみる目を養うことが重要

 当院では鼓膜形成術、鼓室形成術、鼻中隔彎曲症、慢性副鼻腔炎の内視鏡治療などの日帰り手術も行っており、手術室で行う手術だけでも年間多数の実績がありますので、その技術を学ぶことが可能です。ただし、日帰り手術には危険を伴うケースもありますので、重要なのは、技術の表裏とその患者さんの全体像をみることです。
 当院には、全国から本やインターネットなどを見て、日帰り手術を希望し、来院する患者さんがいます。しかし、医師の意識が日帰り手術件数を増やすことに向いてしまっては、患者さんに最善の治療が提供できないこともあります。特に手術を希望する患者さんの場合には、じっくり話をし、日帰り手術の適応やリスク管理、患者さんのメンタルケアに努めることが必要です。また、日帰り手術を受けた患者さんから夜間に連絡が入ることもあります。そんなときにも快く応じられる気持ちのゆとりが医師には必要です。ですから、技術面だけでなく、トータルで学びたいという医師には、よい環境で働いてもらえると思います。
 また、大学病院からの非常勤の医師も多くおりますので、最新の情報を得ることもできます。当院に入職する医師には、ぜひ私と一緒に考えてもらいたいですし、ともに学んでいけたらと考えています。将来的に開業を希望する医師にも参考になることは多いと思いますが、やはり重要なのは向上心を持って自分を客観的に評価できることだと思います。そういうバランス感覚のある医師には大いに活躍してもらえる環境があると思います。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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