院長 坂本嗣郎 写真

「病院らしくない病院」で患者に安心できる環境を

医療法人社団協友会 彩の国東大宮メディカルセンター

院長
坂本嗣郎

  • 1973年
    奈良県立医科大学卒業、大阪大学医学部第一外科入局
  • 1988年
    大阪厚生年金病院 外科医長
  • 1991年
    大阪府済生会富田林病院 外科部長
  • 1995年
    大阪府済生会富田林病院 副院長
  • 1999年
    大阪暁明館病院 院長
  • 2004年
    東大宮総合病院(現:彩の国東大宮メディカルセンター)院長

当院が目指すのは患者が「幸せ」になる病院

当院が目指すのは患者が「幸せ」になる病院

 私は10年前、当院の院長に就任しました。一貫して考えてきたのは、「この病院を国内有数のテーマパークにしよう」ということでした。その真意は「リピーターを増やす」ことです。テーマパークは質の高いサービスを提供し、顧客の期待に応えるために多大な努力をしています。その考え方や方法は医療機関であっても絶対に通用すると考えました。ですから、当院が目指すのは、「病気を治して患者さんを幸せにし、安心して自宅に帰ってもらえる病院になる」ということ、この一点だけです。
 これまでスタッフの意識改革などを進めてきましたが、ハード面においては、2015年7月に開設した新病院がその集大成とも言えるものでした。周囲の自然と調和させた「病院らしくない病院」にするために、建物はもちろん、アメニティにもこだわりが詰まっています。たとえば、スタッフの動線はテーマパークと同様にオンステージ(患者さんが利用する場所)とバックステージ(スタッフが利用する場所)とに分けるなど、細部にわたる工夫を凝らしました。
 近年ではどの病院においても最先端の医療機器やICTを導入し、診断効率、治療成績の向上をはかっています。同じことをしているだけでは患者さんに選ばれる病院にはなりません。差が出るのは、”マインド”という付加価値だと考えています。
 当院の自慢のひとつは、「やれと言われたらすぐにやる」風土の醸成であり、それは私が10年かけて当院に根付かせたものでもあります。患者さんを幸せにするためにスタッフ一人ひとりが何をすべきかを理解し、一丸となれる強力な組織ができたと実感しています。

救急医療とがん診療の2本柱で専門性の高い医療を提供

1)充実した救急医療体制
 旧病院では、救急要請件数に対する応需率は6割程度で、残りの4割をいかに引き上げるかが課題でした。新病院では、救急初療室や観察室などのER設備を充実させ、救急専門医を採用し、各診療科がバックアップする体制に変えました。新病院移行後、日中の救急応需は98%程度にまで上昇し、救急応需件数は5割増の月500件以上になりました。今後は医師も増員する予定で、月1000件を目標にしています。
2)がん診療体制
 がん治療をやりたいというのは私が医師になったときからの強い思いでもあり、地域の患者ニーズとも合致する領域でした。がん治療体制の有無は、患者の受療行動にも大きく影響しますし、その結果、病院経営にも大きな影響をもたらします。そこで新病院では、外来化学療法室や放射線治療施設、がん専門看護師やMSWが相談に応じるがん相談支援室などを集約したがん治療センターを開設しました。
3)専門医の採用による質の高い医療の提供
 私が病院機能評価のサーベイヤーをしていることもあり、医療の質は非常に厳しく問うてきました。当院は2016年、3度目の病院機能評価受審を予定していますが、過去の評価も全国トップクラスでしたので、もちろん、その上を目指しています。
医療の質を高めるため、当院では専門医、指導医資格を取得している医師を優先採用しており、取得条件を満たさない若い医師には専門医の資格を取得することを条件に着任してもらっています。当院は30学会から専門医、指導医の教育認定施設に指定されており、資格取得や更新についても病院が全面的にバックアップしています。

新しいことに挑戦でき、その変化に順応できる医師を

新しいことに挑戦でき、その変化に順応できる医師を

 当院が求めているのは、当院の方針に賛同し、学術的にも一定レベルに達している医師です。また、当院は常に新しいことに挑戦していますし、多岐にわたった取り組みを進めています。その変化に順応でき、診療以外の委員会活動などにも積極的に参加したいと考えている30代半ばから40代半ばくらいの医師にぜひ活躍してもらいたいと考えています。
 当院では、医師ができるだけ診療に集中できるよう、事務作業を担当する医療クラークを配置するなどのバックアップは行っていますが、毎日定時に帰宅できる病院ではありません。当院は当直もありますし、救急医療のバックアップも各診療科の医師が行いますので、「家庭が最優先」という医師にとっては厳しい面もあるでしょう。しかし、「自分はこんな医療を実践したい」という強い思いのある医師に対しては、その環境は十分、提供できると思います。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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