羽生総合病院は、北埼玉地区の医療施設の不備を解消するため、同地区の住民が設立した埼玉医療生活協同組合が母体となり、羽生市、医療法人徳洲会の三者により、1983年に開設されました。以来、埼玉県北部、群馬県南部の中核病院として認知されています。
病院としての使命は、何よりも地域医療に貢献すること。『24時間オープン、救急患者を断らない』というモットーは、そのひとつの答えです。また、利益は地域に還元していくというのが基本的な考え方で、平成30年度に当院は新病院への移転を予定していますが、それも地域により充実した医療を提供するためのプロジェクトです。
新病院は、東日本大震災の経験から、災害に強い病院を目指すと同時に、がん治療・救急医療・予防医療(健診)を3本の柱に据え、環境を整えていく方針です。この新病院を拠点として、将来的にはJCIの認証を取得できるくらいの質を目標としていきたいと考えています。
充実した医療の提供にあたっては、『医師個人の負担、頑張りに頼らない体制』の確立を目指し、実行しています。たとえば救急に関しては、常勤医師に負担をかけずに受け入れていくため、非常勤医師などを上手に組み込んで、北米型の完全交替勤務制を構築しています。また、医師が診療以外でこなさなければならない仕事の負担を、できるだけ軽減するための様々なシステムづくりにも取り組んでおり、環境整備は着実に進んでいます。