小児科の年収事情

小児科の仕事とは、新生児から思春期までの子供専門の治療です。患者が15歳未満であることから、患者だけでなく、保護者のケアも必要になのが特徴。また、治療法なども患者自身で決められないことも多く、意思疎通を図れない難しさがあります。さらに、小児科の場合、【小児】というカテゴリーで、あらゆる症状に対応しなければならないので、豊富な知識と経験が必要となってくる診療科です。緊急入院といったケースも珍しくないので、仕事はハードですが、小さな子供が少しずつ回復し笑顔になっていく様子を間近で診ることができるのは、やりがいを感じることができる魅力の一つだと言えます。

小児科で働く医師の年収を紹介

年代毎の年収事情

小児科の年代毎の年収は、20代では「600万円未満」が15%、「600万円~1,000万円未満」が38%と高くないものの、30代で80%以上が1,000万円以上の年収となっており、早いタイミングである程度の年収に達する結果となっています。50代ではさらに1,400万以上で80%を占めており、需要の多い小児科の年収事情をうかがい知ることができるのではないでしょうか。

地域別の年収事情(常勤)※弊社調べ

年収1,000万円以上の高い水準の平均年収であるのは、北海道・東北地方、関西地方、中国・四国地方です。なかでも、北海道・東北地方は年収2,000万円以上の医師が33%おり、特に高い平均年収となっています。一方、中部地方、九州・沖縄地方の平均年収は600万円未満から2,000万円以上にかけて広がっており、ばらつきがみられます。小児科医に関しては、依然として医師不足が解消されていない状態です。したがって、小児科医が特に不足している地方では、平均年収が高くなる傾向があると考えられます。

医療施設毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

大学・国立病院は、1,400万円以上2,000万円未満が50%と半数を占めます。そして、その他の600万円未満から2,000万円以上の年収帯についても7%から20%を占めており、年収にばらつきがみられました。民間病院の医師は、1,000万円以上1,400万円未満、1,400万円以上2,000万円未満の年収帯が約9割を占めています。また、クリニックの医師は、600万円未満、1,000万円以上1,400万円未満、1,400万円以上2,000万円未満の年収帯がそれぞれ33%と同率になりました。医療施設ごとに、少しずつ年収事情は異なるようです。したがって、希望する職場環境と得られる年収について、うまくすりあわせることが大切になります。

性別毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

男女の収入を見てみると、男性医師は1,400万円以上の収入を得ている人が60%以上いるのに対し、女性は20%に満たない程度です。女性医師は年収600万円~1,000万円の層が最も多く、男性のほうが高収入を得ているといえるでしょう。また、女性医師で2,000万円以上の収入を得ている人は0%と、男女の収入には差があるようです。ただ、男性でも2,000万円以上の収入を得ている人は9%に留まっていることから、小児科医として高収入を目指すのであれば専門性の高い分野を極めることなども必要になってくるのではないでしょうか。女性の場合は結婚や出産などステージによって働き方も変わってくるため、一概に収入面だけで転職を決めるのは難しいかもしれません。

小児科で働く医師の希望年収(常勤)※弊社調べ

小児科医の希望年収は、1,400万円以上2,000万円未満が44%で1位、2,000万円以上が36%で2位となりました。他のグラフからもわかるように、小児科医で2,000万円以上の年収がある方ももちろんいらっしゃいます。一方で、まだそこまでの年収に届かない医師にとっては、「年収1,400万円」が年収に関する満足度を満たす大きなポイントになっているといえるでしょう。

小児科で働く医師の年収事例を紹介

年収例1<常勤(週4日以上)のみ・福岡県・30代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 1,000万円~1,200万円未満
現在 1,200万円~1,400万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
もう少しあってもよかったかと思う 時間外の手当をもらえなかった時期があった。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
急患センターなどへの出務を考えている。

年収例2<常勤(週4日以上)のみ・東京都・40代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 600万円~800万円未満
現在 1,000万円~1,200万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
だんだんと上がっては来ているが、勤務場所によっての格差が激しすぎる。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
基本給が高額な病院へ転職。

年収例3<常勤(週4日以上)のみ・東京都・40代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 600万円未満
現在 1,000万円~1,200万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
下がることはなく過不足はない。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
非常勤を増やす。転職する。

小児科で働く医師の年収は、満足度は低くないものの、勤務先によって年収に差があると指摘する声もあります。将来的なキャリアプランとしては、現在の勤務先から転職し、より年収の高い病院を目指す方が多いようです。