整形外科の年収事情

整形外科の仕事とは、骨、軟骨、筋、靭帯、神経などの運動期間を構成する組織の疾病、外傷の治療です。また、その病態の解明と治療法の開発及び診療なども行う専門領域となります。対象は、脊髄、脊椎、骨盤、上肢、下肢など広範囲に及びます。新生児、小児、学童から成人、高齢者までの幅広い年齢層が対象となり、治療内容も多岐にわたり、患者数も非常に多いことが特徴です。

整形外科で働く医師の年収を紹介

年代毎の年収事情

整形外科の年代毎の年収は、30代では50%が1,000万円未満の結果となっています。40代、50代となるにつれ、「1,400万円~2,000万円未満」が47%、65%、「2,000万円以上」が20%前後と高まりますが、30代では10%程度と、若い整形外科医の年収はそこまで高くないことがうかがえます。

地域別の年収事情(常勤)※弊社調べ

地域別の整形外科医の年収事情を見ると、北海道・東北と中国・四国が際立っています。実に8割以上の整形外科医が年収1400万を超えており、年収1400万を超える他の地方の整形外科医が5割程度に留まっていることを踏まえると、北海道・東北・中国・四国では整形外科医が重宝されていると言えるでしょう。関東や中部の整形外科医では年収600万から2000万以上まで大きな偏りなく広がっている一方で、関西や吸収・沖縄では年収1400万から2000万に集中しています。整形外科医が年収アップを考えるなら、医師不足が深刻な北海道・東北か中国・四国を狙っていくか、人口密集地である関東や中部を狙っていくと良いでしょう。関西・九州・沖縄では年収2000万を超える整形外科医の数がそれほど多くなく、1400万から2000万のラインが最終的な年収ラインだと考えられます。大幅な年収アップを期待する場合には、それに合わせた地方の病院を探すと良さそうです。

医療施設毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

医療施設毎の整形外科医の年収事情を見て見ると、年収600万から1000万の整形外科医の割合に大きな差があることが分かります。これは大学・国公立病院には研修医や新人医師が多数配属されるためで、民間病院やクリニックには実績の浅い医師が殆どいません。さらに、大学・国公立病院の年収1000万から1400万の割合が大きく下がっているという事実は、ある程度経験を積んだ整形外科医の多くが民間病院やクリニックに転職しているということを意味しています。民間病院やクリニックに勤務する整形外科医の2割が年収2000万を超えていることもあり、大幅な年収アップを狙うなら民間病院やクリニックに転職するのが得策だと言えそうです。

性別毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

男性の年収比では1400万から2000万が47%と最も多く、600万を切るケースは稀です。600万から1000万は13%となっており、若い整形外科医の年収の水準がこれぐらいでしょう。ある程度経験を積んで行くと1000万の大台を超え、8割以上の整形外科医が年収1000万以上もらっている計算になります。十分な経験を積んでいるにも関わらず、男性の整形外科医が年収1000万を超えていないのであれば転職を考えても良いでしょう。整形外科の治療では固い骨の治療を取り扱うため、他の医科よりも治療に腕力が必要だと考えられています。そのため整形外科医になることを女性医師が忌避する傾向にあり、整形外科では常に女性医師が足りていません。しかし、医療の現場では女性医師が必要とされるケースが多々あるため、女性の整形外科医は重宝されて高収入になる傾向があるようです。

整形外科で働く医師の希望年収(常勤)※弊社調べ

整形外科医の希望年収を見てみると、2000万以上を希望する医師が過半数を超えて最も多く、その他でも1400万から2000万に収まる傾向にあります。実に97%の医師が年収1400万円を希望しており、医師の中でも高収入を希望する医師が多いことが分かるでしょう。整形外科医で高収入のポストには希望者が殺到する事が予測されるため、転職活動は計画的に行う必要がありそうです。

整形外科で働く医師の年収事例を紹介

年収例1<常勤(週4日以上)のみ・埼玉県・40代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 800万円~1,000万円未満
現在 2,000万円以上
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
医局人事を離れたため、好条件を得る事ができました。医局在籍でも好待遇に恵まれる事もありますが、在籍中は自分のスキルアップが第一なので、特に研修時代は年収よりも経験が大切だと思います。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
外科系のため、手術症例の紹介数を増やすように努力したり、オペ室の効率的な運営などです。

年収例2<常勤(週4日以上)のみ・広島県・40代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 600万円~800万円未満
現在 1,000万円~1,200万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
研修時代というのは、お金ではなく、いかに症例をたくさん経験することこそが何事にも代えがたい報酬であると考えます。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
自分の保険請求金額を病院に提示して、自分の実績に見合う年収を交渉する。

年収例3<常勤(週4日以上)のみ・岐阜県・50代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 600万円~800万円未満
現在 1,600万円~1,800万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
転勤が多く、退職金が期待できない。年金も分散して満額に達さない見込み。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
良い条件の職場を探している。

整形外科で働く医師の年収は、全体的な年収の傾向と相まって、結果としてあまり満足度の高くない意見が目立つようです。ただし、年収以外の経験などを得られていることを評価する声もあり、年収が自身の希望に達していないケースであっても、必ずしも満足度が低いとは言えない場合もあることがうかがえます。