消化器内科の年収事情

消化器内科の仕事とは、のどから肛門まで約9メートル近くもある消化管と、それに連なる唾液腺や肝臓、膵臓などの広い領域の治療を行うのが特徴。胃カメラ、大腸カメラ、腹部超音波検査、経皮的治療、カテーテル治療など、検査方法も非常に豊富です。 診療には、腹痛、吐血、下血、だるさ、食欲不振、貧血などの症状から自覚症状のない方まで、幅広い症状の患者が訪れます。中でも、がんの患者が非常に多く、化学療法や放射線療法による副作用により、治療のストレスを抱えている患者が多いといわれています。そのため、精神的なケアを最重要視している病院が多いのも特徴の一つです。

消化器内科で働く医師の年収を紹介

年代毎の年収事情

消化器内科の年代毎の年収は、「1,400万円~2,000万円未満」の割合が最も多く、30代で43%、40代で47%、50代で69%という結果です。「600万円未満」の回答はなく、「600万円~1,000万円未満」の割合も30代で14%、40代で6%のみとなっており、比較的ベースラインが高いことが結果からうかがえます。

地域別の年収事情(常勤)※弊社調べ

消化器内科に勤務する医師の地域別の年収では、全体に占める割合が最も多い分布帯は、関東、中国・四国が1,400万円~2,000万円未満。中部、関西は1,000万円~1,400万円未満、九州・沖縄は1,400万円~2,000万円未満、北海道・東北は1,400万円~2,000万円未満と2,000万円以上がどちらも40%となっています。特筆すべきは、九州・沖縄では100%の医師が年収1,400万円~2,000万円、北海道・東北は1,400万円以上が全体の80%を占めることです。大都市圏から離れた地域の方が高い年収になる傾向は、地方における医師不足の問題と切り離して考えることはできません。地方都市や遠隔地の勤務も気にならないということであれば検討の余地はあるでしょう。

医療施設毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

医療施設毎の年収で見ると、病院(大学・国立病院)、病院(民間病院)、クリニックとも、最も多い年収の分布帯は1,400万円~2,000万円未満となっており、どの医療施設でも約50%を占めています。ただ、クリニックにおいては年収1,000万円~1,400万円未満も50%を占めています。クリニックは年収が1,000万円未満の人は0%なのでそれなりの年収は見込めるものの、クリニックの規模により年収に違い出ると考えられます。病院(大学・国立病院)は年収2,000万円以上が20%にも上るため、より高い年収を求めるのであれば病院(大学・国立病院)への転職が有利と言えます。

性別毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

消化器内科に勤務する医師(常勤)の年収は、男性と女性で明確に違いが見られるのが特徴です。男性の場合、最も多い年収の分布帯は1,400万円~2,000万円未満で全体の59%、次いで1,000万円~1,400万円未満が24%となっています。女性の場合、最も多い年収の分布帯は1,000万円~1,400万円未満で、この年収の医師の割合は全体の10%であり、半数の女性医師が該当する結果となっています。女性医師の場合、600万円~1,000万円未満、2,000万円以上の医師もそれぞれ25%おり、医師による年収のばらつきが大きいです。

消化器内科で働く医師の希望年収(常勤)※弊社調べ

消化器内科で働く医師の希望年収は、1,400万円~2,000万円未満が46%、2,000万円以上が49%とほぼ拮抗しています。1,000万円~1,400万円未満を希望する医師は5%のみであり、他の科目で働く医師よりも比較的高い年収を希望していることが分かります。消化管や肝臓、胆臓、すい臓といった臓器を全般的に担当する消化器内科では、他の科目より幅広い知識が求められることもあります。どの医療施設でも、最も多い年収の分布帯が14,00万円~2,000万円であることから、もう少し多い年収を希望している医師が多いことが分かります。

消化器内科で働く医師の年収事例を紹介

年収例1<常勤(週4日以上)のみ・東京都・30代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 600万円~800万円未満
現在 800万円~1,000万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
最初は独身なのであまりお金が必要でなかった。年齢が上がり家族が増えるにつれて多少は収入が増えているが足りない。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
異動する。あるいは不動産などの投資や資産運用を考える。

年収例2<常勤(週4日以上)のみ・東京都・30代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 1,200万円~1,400万円未満
現在 1,400万円~1,600万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
研修医のときからも最低限はもらえるようになったのでよかった。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
最終的には開業する。

年収例3<常勤(週4日以上)のみ・愛知県・40代>

年代 年収
研修医時代 600万円~800万円未満
20代 800万円~1,000万円未満
現在 1,600万円~1,800万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
よく働いたが評価が得られていない。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
昇進して役職につく予定。

消化器内科で働く医師の年収は、比較的早い段階にある程度の年収を得ている傾向がみられます。その後の上がり幅に満足していないケースなども中にはあり、自身の今後のキャリアに開業等を含めて検討している方もいらっしゃるようです。