感覚器・皮膚科の年収事情

感覚器・皮膚科の仕事は、皮膚の疾患全般を専門に扱います。皮膚は、頭皮からつま先まで、全身を覆っているので、皮膚科の診療範囲は、全身に及びます。患者の年齢層も、新生児から高齢者まで幅広く、ほとんどが入院の必要のない軽い症状が多いのも特徴。疾患によっては、デリケートな部位を診察しなければいけないので、患者のプライバシーをできるだけ守る心遣いが必要となります。また、症状によっては、感染性の強い疾患もあるので、院内の衛生管理には注意しなければならない診療科です。

感覚器・皮膚科で働く医師の年収を紹介

年代毎の年収事情

感覚器・皮膚科の年代毎の年収は、30代ではそれぞれのグループが20~30%とかなりのばらつきがあるものの、40代以降になると概ね「1,400万円~2,000万未満」の年収を得ている医師が多いことが結果から伺えます。その反面、40代50代でも年収が「600万円~1,000円未満」の方も10%強存在しています。

地域別の年収事情(常勤)※弊社調べ

感覚器・皮膚科の年収を地域ごとに見ると、多少の差はあるものの、年収は1,000万円から2,000万円未満の年収層に多いようです。もっとも多い年収層は、北海道・東北と九州・沖縄では「1,000万円~1,400万円未満」、その他の地域では「1,400万円~2,000万円未満」となっています。ただし、北海道・東北と中部には「600万円未満」の年収層に10数%程度の医師がおり、上記の医療施設毎の年収事情のデータと合わせて見ると、彼らが大学・国公立病院勤務の医師であることがわかります。

医療施設毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

次に、感覚器・皮膚科の年収を医療施設ごとに集計した資料を見ていきましょう。病院(大学・国公立病院)の場合、「1,400万円~2,000万円未満」の年収層がもっとも多く、54%と半分以上を占めています。残りの半分弱は「600万円未満」「600万円~1,000万円未満」「1,000万円~1,400万円未満」がそれぞれ15%で同率です。
一方、病院(民間病院)の場合、「1,000万円~1,400万円未満」と「1,400万円~2,000万円未満」がそれぞれ33%ずつを占め、この2つの年収層が全体の3分の2を占めています。次いで「2,000万円以上」の25%が続き、「600万円~1,000万円未満」は8%と少数派です。
最後に、クリニックの場合、もっとも多い年収層は「1,400万円~2,000万円未満」の42%であり、次に「1,000万円~1,400万円未満」の25%です。この2つの年収層で全体の2/3を占め、残る1/3は「600万円~1,000万円未満」と「2,000万円以上」がそれぞれ17%と同率になっています。
以上のように、民間病院とクリニックの年収が、大学・国公立病院の年収に比べ、1ランク高い傾向にあります。また、大学・国公立病院では2,000万円以上の年収層はゼロですが、民間病院やクリニックでは可能です。高収入をねらうなら民間病院やクリニックへの転職を考えてみましょう。

性別毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

感覚器・皮膚科の年収を男女別に見ると、もっとも多い年収層は、男性の場合「1,400万円~2,000万円未満」が51%と半分強を占めています。一方、女性の場合は、「600万円未満」「1,000万円~1,400万円未満」「1,400万円~2,000万円未満」のそれぞれに27%ずつと、3つの年収層に分かれています。全体的には、男性の年収が女性の年収に比べて高い傾向にあると言えるでしょう。

感覚器・皮膚科で働く医師の希望年収(常勤)※弊社調べ

感覚器・皮膚科の医師の希望年収は、1,400万円以上が全体の8割、600万円以上1,000万円未満が2割を占めており、現状より1ランク程度上の年収を望んでいるようです。なお、年収2,000万円以上をめざす場合(今回の調査では全体の40%)、大学・国公立病院では難しいため、民間病院やクリニックを中心に転職を考えることになります。

感覚器・皮膚科で働く医師の年収事例を紹介

年収例1<常勤(週4日以上)のみ・岡山県・40代>

年代 年収
研修医時代 600万円~800万円未満
20代 600万円~800万円未満
現在 1,000万円~1,200万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
大学病院勤務時代にアルバイトの収入が多くなく、市中病院で勤務するより年収が少なく、学会費用も全額自己負担しなければならなかったことに不満である。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
勤務先の昇給。

年収例2<常勤(週4日以上)のみ・石川県・20代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 600万円未満
現在
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
初期研修が終わって、医局の規制が強く給与がさがった。 他科の同期とくらべても数十万低い。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
まずは自分のスキル。その上でバイトなどしていきたい。

年収例3<常勤(週4日以上)のみ・山梨県・20代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 600万円~800万円未満
現在
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
研修医時代は責任もあまりないのでこのくらいの年収で満足でした。今も満足はしています。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
バイトを増やす。

感覚器・皮膚科で働く医師の年収は若い年代ではあまり高くないの現状があり、アルバイトや自身のスキルアップによってそれを補おうとする医師がその年代では見られています。40代頃からある程度の年収になるケースが多いようです。