麻酔科の年収事情

麻酔科の仕事とは、手術、外傷、感染、痛みなどの主体に加わる様々なストレスから患者を守る重要な業務。具体的には、手術が無事に遂行されるために患者の全身管理に携わるだけでなく、麻酔によって意識をなくされた患者のために、すべての医療行為が適切に行われているかを見守る役目もあります。麻酔は、意識を消失させる、呼吸を止める、反射を抑制する、知覚・運動神経を麻痺させるなど、生理的バランスを崩すため、ミスをすれば生命を脅かす危険もあります。したがって、麻酔科は専門性の高い知識と技術が非常に必要な診療科です。

麻酔科で働く医師の年収を紹介

年代毎の年収事情

麻酔科の年代毎の年収は、30代では高くなく90%が1,000万円未満、うち「600万円未満」が40%という結果になっています。しかしながら、40代ですでに75%が1,400万円以上、50代では86%が1,400万円以上となっているため、将来的な年収は期待できることがうかがえます。

地域別の年収事情(常勤)※弊社調べ

地域別の年収では、それぞれの地域で異なる結果となっており、共通した傾向は見られません。「関東」「関西」「中国・四国」では、「1,400万円~2,000万円未満」が最も多くなりますが、「中部」「九州・沖縄」では「600万円~1,000万円未満」「1,400万円~2,000万円未満」が多く、特に、「九州・沖縄」では1,000万円未満が半数をして占める結果となりました。
また、「関東」「関西」「中国・四国」では「2,000万円以上」の割合も高く、全体的にも1,400万円以上の年収が「関西」で75%、「中国・四国」で68%、「関東」で60%という高い割合となっています。1,400万円以上の割合が44%にとどまる「中部」「九州・沖縄」と比較しても、上記3地域は麻酔科の年収が高いことが分かります。従って、全国的に「中部」「九州・沖縄」は、他の地域に比べて麻酔科の年収が低めといえるでしょう。
さらに、「九州・沖縄」では、「600万円未満」と「1,000万円から1,400万円未満」がともに0%である上、「600万円から1,000万円未満」では50%という極端な分布になっているのが特徴です。

医療施設毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

医療施設毎の年収では、「600万円未満」では「大学・国立病院」が全体の7%を占めるのに対し、「民間病院」では9%となっており、両者に大きな差はありません。しかし、「600万円~1,000万円未満」では、「大学・国立病院」が24%、「民間病院」が4%という大差が見られます。
また、年収1,400万円以上の「大学・国立病院」が全体の55%を占めるのに対し、「民間病院」は78%という高い割合です。従って、麻酔科では大学・国立病院より民間病院の方が年収が高いといえるでしょう。

性別毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

麻酔科の性別毎の年収では、1,000万円以上の年収を得ている男性医師が86%に上る一方、女性医師は25%にとどまり、全体的に男性医師の方が年収が高いことが分かります。この傾向は「2,000万円以上」の年収に顕著に現れ、男性医師が34%いるのに対して女性医師は全く存在していません。
また、1,000万円未満の女性医師は75%と全体の4分の3を占めるのに対し、男性医師ではわずか14%しか存在せず、男性医師と比較すると女性医師の年収は低いといえるでしょう。特に、女性医師の半数が「600万円から1,000万円未満」の年収となっているのに対し、男性医師ではわずか9%、10人に1人いるかいないかという数字にとどまっています。
このことから、麻酔科では性別による年収差が大きく見られ、男性医師の年収は高く、女性医師の年収は低い傾向にあるといえるでしょう。

麻酔科で働く医師の希望年収(常勤)※弊社調べ

麻酔科で働く医師は、1,000万円から1,400万円未満の年収を望む医師が全体の83%に上り、高い年収を希望していることが分かります。

もちろん、他の診療科でも同年収を希望する医師は全体の多くを占めますが、麻酔科の医師の場合、「1,200万円~1,400万円未満」の年収を希望する割合が60%以上と特に高くなっているのが特徴です。
また、「600万円未満」を希望する医師は0%、「600万円~800万円未満」は4%にとどまり、麻酔科の医師が最低年収を「600万円~800万円未満」と考えていることも浮き彫りとなっています。

麻酔科で働く医師の年収事例を紹介

年収例1<常勤(週4日以上)のみ・東京都・30代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 1,200万円~1,400万円未満
現在 600万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
初期研修医が終わったら年収は1200万円をこえたから。現在は産後で外勤なしなので、低くてもしょうがないと思っています。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
専門医取得後に一般病院へ転職。

年収例2<常勤(週4日以上)のみ・京都府・50代>

年代 年収
研修医時代 1,000万円~1,200万円未満
20代 2,000万円以上
現在 2,000万円以上
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
収入は、まずまずあったが、その分忙しかったので、コストパフォーマンスは低いと思う。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
空き時間・休日はスポットバイトをして稼ぐ。

年収例3<常勤(週4日以上)のみ・埼玉県・30代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 800万円~1,000万円未満
現在 1,400万円~1,600万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
世間一般的に十分な額をいただいていると思っています。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
勤務先の変更。

麻酔科で働く医師の年収は、比較的満足度の高い額であるという意見が結果から多くみうけられます。その専門性から外勤の引き合いも多いことがうかがえ、その結果年収も上がっている傾向にありますが、さらなる年収アップを見越して、勤務する機関を変える選択を検討しているという意見もみられます。

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