一般外科の年収事情

一般外科の仕事とは、虫垂炎、胆石症、肛門疾患、ヘルニア、消化器疾患の一部、表在の外傷、良性の腫瘤などの治療を行うのが特徴です。その他、貧血・腹痛・下血など、外科的疾患が疑われる症状の精査なども他の専門各科と連携をとりながら治療を行います。身体のあらゆる部位の診察・視触診に至るまで幅広い範囲の疾病の診断法を学ばなければいけません。病気によっては、根本の原因が分かりにくかったり、合併症をおこしたりなど、診断が難しいケースもあります。手術後の急変なども珍しいことではないため、その時々に応じた判断力や観察力が求められる職場です。

一般外科で働く医師の年収を紹介

年代毎の年収事情

一般外科の年代毎の年収は、年代が上がるごとに高くなる結果となっています。30代では「600万円未満」の割合もみられますが40代ではそれは0%となり、反対に「2,000万円以上」の年収割合が21%と高まります。50代でも「600万円~1,000万円未満」の方も14%ほどみられますが、60%を超える方が1,400万円以上の年収となっています。

地域別の年収事情(常勤)※弊社調べ

一般外科の地域別の年収を見ると、年収2,000万円以上が関東で27%、中部で33%、中国・四国で33%であるのに対して、北海道・東北では9%、関西、九州・沖縄では0%と、地域による年収の差が大きくなっています。腫瘍の除去など高度な技術を伴う外科手術を行うことができる病院は限られており、大都市圏に集中する傾向があります。一般外科で高収入を望むなら、大都市圏の病院への転職が狙い目です。ただ、関東は7%の医師が年収600万円未満、中部では最も多い年収の分布帯が1,000万円~1,400万円で50%となっており、どの地域で勤務するにしてもスキルを向上させることが年収のアップに直結します。

医療施設毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

医療施設毎の年収では、病院(大学・国公立病院)の場合、1,400万円~2,000万円が最も多く41%となっています。ただ、年収が600万円未満~2,000万円以上の各層に分散しているのも特徴で、医師によるスキルの違いが年収に表れているものと考えられます。病院(大学・国公立病院)の場合は、比較的、院内で役職を得るまでの年数が長く、希望通りの収入を得るまでに時間がかかります。一方、病院(民間病院)では、年収1,400万円~2,000万円未満の方は全体の36%と、病院(大学・国公立)より少ないものの、年収2,000万円以上は21%と病院(大学・国公立)よりも多くなっています。勤務する病院の規模や患者の評判によって年収に差が出るのはもちろんですが、病院(民間病院)の場合、年収600万円未満の医師はおらず、より安定した収入を得ることができます。

性別毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

一般外科の性別毎の年収を見ると男性は年収1,400万円~2,000万円未満が36%と最も多いものの、600万円~2,000万円以上の各分布帯に分散しており、医師によって年収の差が大きいことが分かります。女性の場合は、年収1,400万円~2,000万円未満が100%を占めており、男性医師と比べて、医師による年収の差が少なく相対的に高い収入を得ている方が多いと言えます。治療にあたって、高度な技術が必要な手術を伴うことが多い一般外科ですが、女性医師が高収入を実現することができる科目と言うこともできます。

一般外科で働く医師の希望年収(常勤)※弊社調べ

一般外科で勤務する医師の希望年収は、1,400万円~2,000万円未満が42%、2,000万円以上42%と拮抗しており、他の科目の医師よりも相対的に希望する年収が高くなっています。ただ、希望する年収が1,400万円未満の医師も14%おり、必ずしもすべての医師が高い年収を希望しているわけではありません。医療施設毎の年収と比較してみても、特に男性医師においては、多くの医師が希望する年収を得ることができると考えられます。

一般外科で働く医師の年収事例を紹介

年収例1<常勤(週4日以上)のみ・兵庫県・50代>

年代 年収
研修医時代 1,000万円~1,200万円未満
20代 1,000万円~1,200万円未満
現在 1,600万円~1,800万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
世間一般的な水準からは少なくはないとは思っているが、外科医として術後などに、夜間や休日の出勤も多く、労苦に対しては不十分であったと考えます。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
具体的な計画はない。効率のよいアルバイトがあれば行う。

年収例2<常勤(週4日以上)のみ・兵庫県・70代>

年代 年収
研修医時代 600万円~800万円未満
20代 800万円~1,000万円未満
現在 1,800万円~2,000万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
以前の病院で年俸1800万以上(週休2日)だったが病気のため退職。現在の病院に就職後は年俸1500万(週休3日)。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
特に考えていない。

年収例3<常勤(週4日以上)のみ・群馬県・50代>

年代 年収
研修医時代 800万円~1,000万円未満
20代 800万円~1,000万円未満
現在 1,400万円~1,600万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
多くもなく、かといって生活できないほどでもなくそこそこであった。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
資格を活かして役職手当をもらうことで収入増加を図る。

一般外科で働く医師の年収は、比較的高い傾向にあり、金額的には概ね満足されている方が多いようです。ただし、年収に比例して業務量も増えていくケースもあるため、業務量とのバランスの取り方次第では満足度に影響がでてくることになるでしょう。