腎・泌尿器科の年収事情

腎・泌尿器科の仕事とは、尿路性器癌、前立腺疾患、尿路結石、水腎症、神経性膀胱、尿失禁、夜尿症など、泌尿器科の全分野においての専門的な治療を行います。尿をすると痛い、出にくい、回数が多い、漏れるなど、症状は多彩。また性病や性器に関する疾患を扱うことから男性の患者が非常に多いのも特徴の一つです。採血や注射などは他の診療科と同様に行いますが、手術の前には陰毛の剃毛を行うなど、デリケートな作業も多いことから、医師、看護師ともに男性の需要が非常に高い診療科です。

腎・泌尿器科で働く医師の年収を紹介

年代毎の年収事情

腎・泌尿器科の年代毎の年収は、年代を上がるごとに高くなる傾向にあることが調査結果からうかがえます。30代では「600万円~1,000万円未満」が33%、「1,000万円~1,400万円未満」が44%であるのに対し、50代では「1,400万円~2,000万円」が78%とかなり高い割合を持つ結果となっています。

地域別の年収事情(常勤)※弊社調べ

関東や関西では勤務医の年収が段階的に変化しているのに対し、北海道・東北では年収が1,400万円以上あります。中国・四国で年収2,000万円以上と1,000万円~1,400万円がそれぞれ50%と二極化していますが、関東や関西に比べれば決して低くない年収です。地方の高い年収は、老齢化による透析や前立腺疾患など腎・泌尿器科の必要性が大きくなったことに由来していると考えられます。また、地方は都市部よりも医師不足が著しいことも起因していると言えるでしょう。九州・沖縄でも、大学病院の勤務医師の年収が低い状態を除けば、年収が高くなる傾向が現れています。関東や関西の都市部にこだわらないのであれば、地方への転職は年収を上げる手段になるといえます。

医療施設毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

大学病院及び国公立病院に勤務する医師の3分の2の年収は、1,400万円より低い年収です。これに比べ民間病院の医師の74%は、1,400万円より多い年収を得ています。年収1,000万円以下の割合を民間と公的病院とを比べてみると、民間11%に対し公的病院は29%です。この理由は、キャリアアップのための研究・経験を年収より優先させたいと考え、公的病院に勤務しているためでしょう。一方、クリニックに勤務する医師の年収をみると、1,400万円以上を得ている医師の割合は100%です。年収をもう少し増やしたいのであれば、クリニックや民間病院への転職を考えることも一つの方策といえます。

性別毎の年収事情(常勤)※弊社調べ

腎・泌尿器科に勤務する医師の年収を見ると、1,000万円以下は男女とも約16%でほぼ同じ割合です。腎・泌尿器科に勤務する医師のうち、男性は84%、女性では82%が1,000万円以上の年収で、そのうち約3分の2が1,400万円以上です。高齢化により男女ともに患者さんが増える傾向にあり、男性医師だけでなく女性医師の進出も期待されるでしょう。したがって、高収入を望まなければ、男女とも1,200万円~1,400万円の年収を得ることが可能です。

腎・泌尿器科で働く医師の希望年収(常勤)※弊社調べ

腎・泌尿器科で働く94%の医師の希望年収が、1,400万円以上です。調査結果では、現在の年収が1,400万円以下の医師のほとんどが、1,400万円以上の年収を望んでいます。これらの医師の7割が公的病院に勤務する人です。公的病院の勤務医は高い収入は望めませんが、非常勤を兼務するかスキルアップし役職を得れば年収が上がります。また、社会全体の老齢化に伴い腎・泌尿器科の患者さんが増える傾向にあり、スキルを高めておけば自ずと年収の増加が期待できます。

腎・泌尿器科で働く医師の年収事例を紹介

年収例1<常勤(週4日以上)のみ・愛知県・40代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 1,000万円~1,200万円未満
現在 1,800万円~2,000万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
研修医時代は非常に苦しかったが、常勤になってからはまずまず満足している。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
条件がよく、勤務環境も良い病院がみつかれば転職しようと考えている。

年収例2<常勤(週4日以上)のみ・栃木県・30代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 800万円~1,000万円未満
現在 1,000万円~1,200万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
何時の時代も平均程度なので、せめて平均を超えたいと感じています。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
高く評価してくれる病院への転職。

年収例3<常勤(週4日以上)のみ・東京都・40代>

年代 年収
研修医時代 600万円未満
20代 600万円~800万円未満
現在 1,200万円~1,400万円未満
Q1.研修時代~現在に至るまでの年収満足度を教えてください。
妻子を養うだけの給料は貰っているがパート代が半分以上のため。
Q2. 今後、どのようにキャリアを伸ばし年収を上げていく想定ですか?展望をお聞かせください。
パート頻度を増やす。

腎・泌尿器科で働く医師の年収は、年代が上がるにつれて年収も上がっている結果となっています。勤務形態によって額の差はあるものの、比較的満足度も高い意見が見受けられますが、将来的にさらに年収をアップさせる方法として転職を選択したり、パート・アルバイトにてベースを上げていく考えの医師も多くみられます。