人間ドック・健診の医師求人・転職

リクルートドクターズキャリアに寄せられた転職（常勤）の募集情報によると、人間ドック・健診では求人年収は２つのゾーンにほぼ集中しています。一番のボリュームゾーンは、「1,000万円～1,200万円未満」（37.9％）で、2番目が「1,200万円～1,400万円未満」（35.7％）です。「1,400万円以上」は全体の9.3％となっていて、そのうち「1,800万円以上」の求人は1％となっています。各エリアごとで「1,400万円以上」の求人が占める比率が高い地域は、北海道・東北（19・0％）、中四国で13.6％、関東で11.3％、関西で11.1％。高給与の求人は、北海道・東北で「1,600万円 ～ 2,050万円」、中四国・広島県で「 1,500万円 ～ 2,000万円」、関東・群馬県で「1,400万円 ～ 2,200万円」など各地域であります。

■人間ドック・健診の採用ニーズ・転職動向

人間ドック・健診の領域では、一般病院や診療所などの医療機関のほか、企業健診を請け負っている予防医学センターなどからの求人があります。特に予防医学に力を入れている病院は健診専任医師を置くため、そうした求人を狙うのもよいでしょう。全国的に求人ニーズがあるものの、都市部は倍率が高く、すぐに枠が埋まってしまう傾向にあります。ただし、人々の健康意識の高まりや特定健診・保健指導の導入などにより人間ドックや健診のニーズが高まっており、常勤医だけでなくアルバイトとしての働き口もあります。育児がひと段落した後、本格的な仕事復帰前の「ならし」としてアルバイトから始めてみるのもよいと思われます。人間ドック・健診で求められるのは、問診・聴打診はもちろんのこと、読影、上部・下部内視鏡、乳がん・子宮がん検診などの専門的なスキルです。こうした点から、特に消化器内科や乳腺外科出身の女性医師のニーズが非常に高まっており、該当する場合は転職を有利に運ぶことができるでしょう。 近年は、健康志向の高まりから予防医学に光が当たっており、特に自由診療の人間ドックは資金をかけて設備や環境を整えています。社会貢献しながら快適な職場で働けるというメリットもありそうです。