順天堂大学医学部附属順天堂医院 乳腺科 先輩医師に聞く 医局員の日常

外科手術から薬物療法、緩和ケアまで
やりたい医療が学べる環境が決め手に

医師がその専門分野を選択する際、どのような点を魅力に感じるのでしょうか。乳腺科を希望した経緯や仕事とプライベートの両立支援の実際について、シニアレジデント修了後、当科に入局した先輩医師に伺います。

患者さんに真摯に向き合う姿勢を大切に明るくポジティブな医局のなかで日々成長したい

明るくポジティブな医局のなかで
日々成長したい

順天堂大学医学部附属順天堂医院
乳腺科 助手
佐々木 律子 先生

初期研修、後期研修をどこで受けられましたか?

私は大学卒業後、千葉県の総合病院国保旭中央病院で初期研修を、東京都立多摩総合医療センターで後期研修を修了しました。通常、初期研修修了後に入局する医師が多いと思いますが、私は市中病院で外科シニアレジデントを修了し、外科専門医の資格を取得しました。さらに乳腺専門医を目指し、6年目に入局しました。

もともと私が医学部に進学したのは外科医になりたいと思っていたからで、大学卒業時にもその想いは変わっていませんでした。 外科の修練を始める前に、まずは科を問わず症例が豊富な病院で経験を積みたいと思い、初期研修は地域の基幹病院を選びました。外科医として患者さんの全身管理ができ、救急症例にも対応できることが大事だと考えていましたし、実際に多くの症例を経験できました。

シニアレジデントで東京都立多摩総合医療センターを選んだのは、腹腔鏡手術を積極的に実施していたこと、がん医療そして救急医療の拠点病院であり豊富な症例を経験できるという理由です。外科医の第一歩を踏み出すうえでは理想的な環境だったと思います。

後期研修修了後、大学を選んだ理由は何でしょうか?

医師として今後30~40年と働いていくことを考えたとき、その知識の礎になるものを築きたいと考えていました。入局までの5年間にも指導医のもと、臨床研究にも携わり、論文も書いていましたが、さらにそれを発展させたいと考えたときに、大学病院という選択肢が出てきたのです。

そのなかで乳腺科を選択した理由のひとつは、シニアレジデントで3年間、消化器外科をメインに救急も担っていたため、プライベートの時間が確保できなかったことです。外科医としてのキャリアと同時に、子どもがほしいという気持ちがあったので、緊急手術が多い外科領域を専門にするのは難しいと考えました。

もうひとつは、外科医として手術手技を大事に考えているのと同じように、薬物療法や緩和ケアなど、患者さんとじっくり関わっていく診療にもやりがいを感じていたからです。本学は手術件数も多く、幅広く乳腺診療に携わることができるので、やりたいことが実現できる環境が整っていると思いました。齊藤教授の人柄はもちろん、向上心を持った先生方とともに学ぶことで、医師として成長できると感じましたし、協力体制が整っているので、プライベートと両立しながら、自分の理想とする医師像に近づけるのではないかと考えました。

先生が日々の診療で心がけていることを教えてください

乳がんと診断された患者さんは、涙を流したり、怒りを表出したりと、その過程において様々な感情の動きがあり、なかにはその思いを医師に向ける人もいます。しかし、そんななかでも医師として正確な情報、専門家としての意見を伝え、選択肢を提供することが大事だと思っています。

もちろん、これまで多くの患者さんの死にも立ち会い、涙しそうになったことがあります。しかし、初期研修時のメンターに「医師は第三者であり続けなければならない。医師が涙を流してはいけない」と教えられました。また、乳房は女性にとって非常にデリケートな臓器です。私自身は乳がんを経験していませんので、患者さんがその感情を表出したときにも「そのお気持ちはわかります」とは言えませんし、言わないようにしています。

患者さんの気持ちを受け止めることは大切ですが、医師としてその感情の動きを理解しながらも、あくまでも専門家として接することを心がけて日々診療にあたっています。

乳がんには診療ガイドラインがあり、治療法に一定の方向性は示されていますが、そのなかで、患者さん一人ひとりのニーズに応えていく丁寧な医療が大事だと思いますし、患者さんから学ぶことも非常に多いです。特に転移・再発治療では選択肢が多く、症例を通して学ばせられることが多々あります。
齊藤教授のように長年乳腺診療に携わっている先生には、「こんなときにはこんなオプションもある」という多くの引き出しがあると感じます。また知識だけでなく、患者さんへの接し方で学ぶところも多くあります。

順天堂大学医学部附属順天堂医院乳腺科はどんな医局でしょうか

入局して感じたのは、先生方が患者さんに真摯に向き合っているということ、若い医師も多く、魚森医局長をはじめ、先生方がポジティブで明るく接してくれるということです。

また、患者さんが多く、スタッフ間の助け合いは欠かせません。困ったときには互いにサポートし合う体制が整っているのは、とても心強く感じます。さらに、コメディカルとのコミュニケーションが密にとれているので、診療が円滑にすすんでいると感じています。

私自身が今一番助かっているのは、子どもが小さく、規定時間内しか働けない状況に対しても理解し、サポートしていただいていることです。現在は当直を免除にしていただいていますが、子どもがもっと大きくなったときには、私がサポートする側になることで還元していきたいと思っています。

1週間のスケジュール

午前 外来 外来 手術 外来
または
病棟
手術
または
病棟
外来
または
病棟
午後 外来 病棟 手術
検査
外勤 外勤

目指す医師像、今後の抱負を教えてください

患者さんに、安心して医療を受けてもらえるよう真摯な対応を心がけていきたいです。医師になってから屋根瓦方式の指導を受けてきました。将来的には、確固たる知識と技術を持ち合わせた上で教育の立場にたてるよう研鑽していきたいと思っています。

4月からは大学院に進学します。本学は乳腺疾患に関わる研究室が複数あり、選択肢も非常に多いので、研究テーマの絞り込みが難しいのですが、日常の診療のなかで浮かんだ疑問をテーマに研究に取り組めるのが理想です。

最後にメッセージをお願いします

本学の先生方は勉強会にも積極的に参加し、新しい知識を共有してディスカッションしながら、患者さんにとって最適な医療を提供しようと、日々研鑽しています。ぜひ医学に対して情熱がある先生に入局していただければと思いますし、向上心のある先生方と一緒に働くことで、切磋琢磨できるのではないでしょうか。

2018年3月掲載

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