順天堂大学医学部附属順天堂医院 乳腺科 医局長に聞く ここから描けるキャリア

充実した人間関係と助け合いの風土があり
ゼロからのスタートでも「一人前にできる医局」

乳腺科で主に扱う乳がんは治療の選択肢も多く、研究テーマも幅広くあります。そんななかで、5年目、10年目の医師に求められること、同大学でのキャリアプランについて伺いました。

診療科の枠にとらわれず関心のある研究テーマを追究できる環境

順天堂大学医学部附属順天堂医院
乳腺科 助教
魚森 俊喬 先生(医局長)

順天堂大学医学部附属順天堂医院乳腺科の特徴を教えてください

乳腺外科の領域では、臨床と教育、研究をバランスよく学べる施設は少ないと思いますが、本学は大学施設として、外科医としてのベースの上に乳腺疾患のスペシャリストとして研鑽を積むことができます。

臨床では、乳腺科を中心とした乳腺センターを開設しており、乳がんをはじめとする良性・悪性乳腺疾患の診療と、都内有数の手術件数があります。また、原則毎年大学院への進学も必須としており、当科はもちろん、他大学や多施設などと連携して研究に取り組むことができます。教育では、欧米、アジア各国からの留学生も含め、学生への講義も行いますが、講義を担当することは、自分の知識の整理にもなりますので、面白さが感じられるところだと思います。

乳腺科は外科のなかでも特徴が多い診療科です。ひとつは疾患としての特徴ですが、経過が長く、対象がほぼ女性であるということです。患者の経過が長いということは、診断から終末期まで何十年も関わることになります。おのずと、患者さんだけではなく、その周りの家族や生活背景なども加味してケアをすることが求められます。
また、治療薬の選択肢も多く、アドバンス・ケア・プランニングまで含めると、その幅はさらに広がります。だからこそ主役である患者さんを中心に、我々は必要十分かつ正確な情報を提供し、ともに今後の治療を模索できる分野だと思っています。

もうひとつの特徴は、女性スタッフが多いことです。治療対象のほとんどが「女性」だということはもちろんですが、たとえ子育て中でも働きやすい環境がつくれることがその理由ではないでしょうか。
その一方で、男性が活躍できる診療科でもあると考えています。女性医師はライフイベントによって勤務を制限せざるを得ない場面が出てくる場合もあります。そのサポートができるのは男性医師です。女性医師が活躍できる場であると同時に、男性にとってはマネジメントも学ぶことができるのが乳腺科だと思います。

5年目、10年目のキャリアプランを教えてください

10年目になると、乳腺科としての全体像をふまえて、さらに専門領域を深めていく時期にあたります。乳腺科であれば、高齢者乳がん、遺伝性乳がん、緩和ケアなど、より専門特化した分野を追究できると思います。

私自身が考えている分野は、がん患者の地域包括ケアについてです。高齢化社会において、がんを経験する患者も増えてきます。たとえ終末期になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生最後まで続けられるような環境は、まだまだ整っていないと感じています。今後直面する超少子高齢化社会において、どこまでその準備ができるのか、そのシステム構築が必要で、今後取り組んでいきたいテーマでもあります。こうしたテーマが自然とみえてくるのも、本学での臨床経験や学びがあったからだと思っています。

先生ご自身はどのようなキャリアプランを積んでいらしたのでしょうか?

私自身は静岡の聖隷浜松病院で研修後、順天堂大学医学部附属練馬病院の外科で後期研修を受けました。もともとは小児外科医を希望していたのですが、外科研修を通じて、消化器一般と乳腺診療に興味を持つようになりました。大学院入学を乳腺科でしたことがきっかけで、いつの間にか乳腺診療にどっぷりとはまってしまったという感じです。
初期研修では医師として一から育てていただき、後期研修では外科医として一から育てていただきました。本院に入局すると同時に大学院に進学し、医師主導で行う多施設共同試験などに携わることができ、とてもよい経験になりました。

日々の診療で心がけていることを教えてください。

信頼される医師であることが重要だと思っています。
臨床の現場では“人”が出ます。その医師の人柄やバックグランドが反映される場だと考えています。長く関わる患者やその家族から信頼されるためにも、普段から包み隠さず “地”を出して接し、ときには冗談も言いますが、ときにはきついと感じるであろうこともお話しています。医局内でも同様で、常に切磋琢磨し助け合うスタッフからも信頼される医師になれるよう、心がけています。

順天堂大学医学部附属順天堂医院乳腺科はどんな医局でしょうか?

当科は、やる気があれば、どんなことにでもチャレンジできる医局です。留学したい、基礎研究がしたい、腫瘍内科医になるために他癌腫の勉強がしたいなど、その時抱いた思いをくみ取ってくれる上級医がいます。いわば、どんなキャリアプランでも描けるはずです。
それも多くの医局員が在籍する大学病院であり、皆で助けあう体制が整っている雰囲気だからこそ可能なのだと思います。

病院以外での医局員の交流機会はありますか?

初期研修医が常に回ってきますので、“歓迎会”と称した交流があります。医局旅行もあり、今年は伊豆に行きました。家族の参加や附属病院の先生、非常勤の先生の参加もありました。新年会や忘年会ももちろんあります。忘年会では教授に赤い〇〇を着て踊ってもらいました。私は医局長として、教授と医局員の橋渡し役を担っていると思っています。懇親の場では、思い切り楽しめることが大事ですし、よい雰囲気の医局であれば、外から見学に来た人にもその雰囲気は伝わると思っています。

最後にメッセージをお願いします

言葉を選ばずに言えば、当科は「どんな人でも一人前にすることができる医局」だと思っています。例えば、子育て中で時間的な制限がある人、能力的にまだ足りないと思っている人、他科から転科したいというゼロからのスタートの人、どんな人でも一人前になれます。ぜひ、私たちと一緒にがんばりましょう。

2018年3月掲載

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