人工透析の医師求人・転職
人工透析となった患者は慢性的かつ頻回な受療が必要であり、それを受け入れる施設は経営が比較的安定しやすいとされます。人工透析には毎回長い時間がかかるので、居心地の良さを重視した環境が整えられたところも多いようです。慢性維持透析患者は年々増加しており、専門医資格取得を目指す医師や、関連のある他科（腎臓内科、泌尿器科、循環器内科など）を専門にしてきた医師を求める施設は多数あります。病院から透析専門クリニックまで幅広い施設からのニーズがあり、アルバイト（非常勤）でも働きやすい領域です。
JOB587343
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リクルートドクターズキャリアに寄せられた転職（常勤）の募集情報によると、人工透析の求人では、「1,200万円～1,400万円未満」がもっとも多く29.3％となっています。2番目に多いのは「1400万円～1600万円未満」（26.5％）、続いて「1,000万円～1,200万円未満」（17.9％）となっています。「1,800万円以上」の高給与求人は9.1％あり、関東（2,000万円 ～ 2,300万円）、東海（2,000万円 ～ 2,400万円）、北海道・東北（2,000万円 ～ 2,300万円）、甲信越・北陸（2,000万円 ～ 2,800万円）など各地域で高給与求人があります。地域別では、関西の水準が高く「1,400万円以上」の求人の割合が53.2％となっており、関東（同51.9％）、東海（同44.7％）も高い水準を示しています。
人工透析患者は増加傾向で、透析管理ができる医師のニーズも高まっています。特に、シャント手術や血管疾患に対応できる医師の評価は高くなります。特に人工透析専門クリニックに関しては、都市部・地方を問わず常に募集のある状態です。病院では常勤医師を求める傾向がありますが、診療所ではアルバイト（非常勤）での募集も多いです。ただし、後者は日勤・夜勤ともに人気が高く、すぐに充足する傾向があります。認定医資格を取得していると有利ですが、何よりも経験が求められる分野なので、資格がなくても問題ない場合もあります。
慢性透析患者の増加に伴い、透析を管理する「管理医師」の需要も高まっていて、特に腎臓内科や泌尿器科、循環器内科の専門医や透析管理医師が求められています。中でも自己静脈や人工血管による内シャント造設術、カテーテル治療などの技術を持つ医師は、給与面などで優遇されるケースも少なくありません。また、血液透析に比べて認知度が低く管理できる医師も限られていますが、腹膜透析のスキルがあれば一つのアピールポイントになるでしょう。
施設としては、病院内で実施される「病棟透析」や、人工透析専門のいわゆる「透析クリニック」があります。透析クリニックは定期通院患者が多いので、急患や入院患者がいないことから勤務時間・休診日が一定であるケースが大半です。その結果、残業や当直・オンコールに対応できない医師でも働きやすい職場が多くあるのが特徴です。ただし、透析クリニックでも透析専門のところと内科併設のところがあるので、事前に確認しておく必要があります。