税金の手続き

税金のはなし、あれこれ。

正職員(常勤)として働いていた医師が「退職」「再就職」するとき

[ 退職のとき ]
【現在の勤務先病院で】
(1)退職日当日「源泉徴収票」を受け取ります。
(2)退職日当日までに「住民税支払い方法」の確認をします。
(3)退職金の支給があった人は、「退職所得の受給に関する申告書」を記入し、押印。病院の総務人事担当者に提出します。

[ 次の転職先病院が決まっている ]
転職先病院の総務人事担当者に「源泉徴収票」を提出します。
※年末調整の前までに必ず提出します。
※「複数箇所から給与所得がある人」「給与の年間収入金額が2000万円を超える人」「1箇所から給与所得を得ている人で、給与所得と退職所得以外に所得が20万円以上ある人」は確定申告が必要です。医師の場合、原稿料収入や講演料等に注意しましょう。

[ 開業医として自営業者になる ]
[ 大学院生など、学生に戻る ]
[ 年内(12月31日まで)に転職先病院が決まらなかった ]
住んでいる場所を管轄する税務署で、所得税の「確定申告」をします。

提出物
(1)確定申告書(税務署にあります)
(2)源泉徴収票
(3)保険料控除証明書(生命保険・損害保険に加入している場合)
(4)銀行口座(取引支店、口座番号)のわかるもの
(5)銀行口座に使用している印鑑

確定申告の期間
毎年2月16日〜3月15日まで

医師のための税金ミニ知識

確定申告はお早めに・・・。

確定申告が初めての場合、「自分がどの申告用紙を利用すれば良いのか」「どのように記入したら良いのか」といった些細な疑問が出てきます。確定申告期間中は、税務署で地元税理士会などが、無料相談コーナーを開設しているところもあり、わからないことを質問することができます。

所得税の確定申告用紙は6種類あります。

給与還付申告書 年末調整済みの給与所得のみの方が、医療費控除、住宅ローン控除などを受ける場合
※ローンを組んでマイホームを購入したり、自分自身や家族が医療費支払った時など、納めすぎた税金が返ってきます。
申告書A 給与所得、雑所得、配当所得および一時所得のみの方で、予定納税のない場合
給与所得と
雑所得のみ
の方の申告書
年金収入などを含む雑所得のみの場合および給与所得と雑所得の場合
※国民年金、厚生年金などもらった方の申告。
申告書B 事業所得や不動産所得などがある場合
給与所得のみ
の方の申告書
年末調整が済んでいない給与所得がある場合
※給与以外に講演料や原稿料の収入など複数の収入がある方。
分離課税での申告書
(申告書Bと第三表)
退職所得、株式の譲渡および先物取引に係わる所得がある場合
※退職して退職金をもらった時、株の売買をした方の申告。