年金の手続き

安定した、豊かな老後のために。「医師は一生」とは言うものの、いつかは年金のお世話になる日が来ることでしょう。経済的に安定した老後を送るために、複雑な制度をよく確認して、誤りのないよう手続きをしましょう。

年金「退職」「再就職」の手続き 〜厚生年金保険加入者の場合〜

[ 退職のとき ]
「年金手帳」を必ず受け取る。
※通常は、就職時に事務処理が終われば渡されますが、なかには病院(事業主)が管理していることもあり、年金手帳が手元にあるか確認します。
※退職時の手続きは事業主が行うので、本人がすることはありません。

[ 「勤務医」から「勤務医」として、転職するとき ]
就職当日、「年金手帳」を新しい勤務先に持参し、総務人事の担当者に提出します。
※ご主人が医師で、奥様が専業主婦の場合、奥様の年金手帳も持参し、同時に手続きをします。

病院(事業主)が「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届」を5日以内に社会保険事務所(厚生年金基金に加入している場合は、厚生年金基金にも)に提出します。

手続きが終わると総務人事の担当者より「年金手帳」が返されます。手続き完了です。

[ 「勤務医」から「開業医」になった場合 ]
市区町村役場に「年金手帳」「退職年月日がわかるもの(離職票・退職証明書)」「印鑑」を持参し、「国民年金」への加入手続きをします。
※ご主人が医師で、奥様が専業主婦の場合、奥様の年金手帳も持参し、同時に手続きをします。

管轄の社会保険事務所から納付書・口座振替依頼書等が届けば手続き完了です。

あわせて、国民年金にプラスして年金を受け取ることができる「日本医師・従業員国民年金基金」に加入する場合は、基金より届出書を取り寄せ記入し、最寄りの医師会長の押印を受け、医師国保保険証のコピーと共に提出します

医師のための年金ミニ知識 年金制度の体系〜医師の場合〜

全国民共通の「国民年金」(基礎年金)があり、その上乗せとして 報酬比例の年金を支給する制度が厚生年金保険や共済年金などです。

年金制度の体系図