医療界Topics
新たに開設された成人および少年を対象とした医療施設も見学
法務省矯正医官の業務説明会が開催

矯正医官による座談会など
業務内容を具体的に知る機会
2018年1月に東京都昭島市に開設された東日本成人矯正医療センターは、全国の矯正施設(刑務所、拘置所、少年院、少年鑑別所等)に併設された病院・診療所の中でも、ICUなど急性期医療に対応できる設備が整った医療施設の一つ。前身である八王子医療刑務所(東京都八王子市)を移転する形で開設されたものだ。
2019年11月9日(土)、同施設を会場に矯正医官業務説明会および東日本少年矯正医療・教育センターを含む見学会が法務省矯正局により行われた(矯正医官とは前述の矯正施設で診療する医師)。
同局の前田武志氏は、「被収容者の社会復帰には健康管理を担う医療が重要で、必要な環境整備が進んでいることを見学等で実感してもらうのも狙い」と言う。
「当施設が完成したことで、地方の矯正施設では治療困難な被収容者をより多く受け入れることができ、矯正施設全体の医療レベルの向上が期待できます」
当日は前田氏による矯正医官の業務説明から始まった(右下参照)。強調されたのは、医療面から被収容者の社会復帰を支える矯正医官は、国民の安心・安全に貢献する仕事という点。「矯正医官の兼業の特例等に関する法律」の施行などが後押しし、矯正医官に関する問い合わせも増加していると前田氏は紹介した。
「同法によりフレックスタイム制で勤務でき、勤務時間内でも週19時間以内の兼業が可能となり(兼業時間分の給与は減額)、興味を持つ方も増えたようです」
次に、東日本矯正医療センター(成人センター・少年センターの総称)の施設紹介に移り、沿革・規模、各種設備、同施設が持つ役割などが紹介された。その後は矯正医官をガイド役に、施設内の医療設備をはじめ各所の見学が行われた。
最後は3名の矯正医官(東日本成人矯正医療センター医療部長 小川俊治氏、東日本少年矯正医療・教育センター医療部長 吉永千惠子氏、府中刑務所保健課長 岩田要氏)による座談会で、事前に参加者から寄せられた「業務のやりがい・楽しさ」「一般の医療施設との違い」「勤務形態」などの質問に各自が答える形をとった。矯正医官になって約20年から数年と幅があり、バックボーンも異なる3名は、それぞれの観点から分かりやすく答えていた。さらに参加者からは、自分ならどう働くか?を想定した具体的な質問が相次ぎ、盛況のうちに会は終了した。

矯正医官による座談会と質疑応答

説明会会場は収容定員580名の医療施設
- 法務省矯正局
矯正医療管理官補佐

- 法務省矯正医官業務説明会および
東日本矯正医療センター見学会のプログラム概要 - ●矯正医官の業務説明
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●矯正医官は法務省の医療職国家公務員
●被収容者の社会復帰に重要な役割を担う
●出所後の二次感染を防ぎ公衆衛生に寄与
●フレックスタイム制、所定の条件のもとで兼業可能など働きやすい環境
●被収容者の健康管理は再犯防止にも役立ち、社会の安心・安全に貢献する - ●東日本矯正医療センター概況説明
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●全国の矯正施設から専門的な医療を必要とする患者(被収容者)を受け入れ、医師および各専門職による専門的な医療を行う
●CT、MRIなど検査機器も充実している - ●東日本矯正医療センター内施設見学
- ●矯正医官による座談会および質疑応答
- ●開催概要
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法務省矯正医官業務説明会および
東日本矯正医療センター見学会
2019年11月9日(土)
会場:東日本成人矯正医療センター(東京都昭島市)
参考:法務省矯正医官採用サイト
http://www.moj.go.jp/KYOUSEI/SAIYO/index.html
『RECRUIT DOCTOR'S CAREER』2020年1月号掲載
※掲載内容は雑誌掲載号における取材時のものです
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- 第20回 日本病院総合診療医学会学術総会 開催
- 日本病院総合診療医学会は、一定の専門分野を持ちながら、病院内で総合診療を担う病院総合診療医「ホスピタリスト」の学術交流および育成を目標とする。同会理事長の林純氏は、「2010年の設立当初は80名だった会員も、今では1800名を超え、この10年で病院総合診療医の重要性への認識が広まった」と振り返る。
- (『リクルートドクターズキャリア』2020年4月号掲載)
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- MQMA第5回研究大会 2020開催
- 医療の質と経営(マネジメント)の質を高める実践研究をテーマとするMQMA(一般社団法人 メディカルクオリティマネジメントアカデミー)の研究大会が2月2日(日)に開催された。
- (『リクルートドクターズキャリア』2020年3月号掲載)
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- 第27回 日本慢性期医療学会 開催
- 1992年設立の介護力強化病院連絡協議会に始まる日本慢性期医療協会(会長:武久洋三氏)は、医師、歯科医師、看護師、多様なコ・メディカルスタッフ、介護スタッフなどが参加する。
- (『リクルートドクターズキャリア』2020年2月号掲載)
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- 法務省矯正医官の業務説明会が開催
- 2018年1月に東京都昭島市に開設された東日本成人矯正医療センターは、全国の矯正施設(刑務所、拘置所、少年院、少年鑑別所等)に併設された病院・診療所の中でも、ICUなど急性期医療に対応できる設備が整った医療施設の一つ。前身である八王子医療刑務所(東京都八王子市)を移転する形で開設されたものだ。
- (『リクルートドクターズキャリア』2020年1月号掲載)
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- 第66回 日本矯正医学会総会 開催
- 全国の矯正施設(刑務所、拘置所、少年院、少年鑑別所等)における矯正医療を扱う日本矯正医学会は1951年に設立。10月24日(木)・25日(金)開催の同総会は第66回を迎えた。学会員は施設内の病院・診療所で被収容者の診療に当たる矯正医官(医師・歯科医師)、看護師、薬剤師、心理技官(臨床心理士)などで、多様な職種からの発表が特色だ。
- (『リクルートドクターズキャリア』2019年12月号掲載)
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- “今”の視点で医療と社会を語る 『MED Japan 2019』が開催
- 医療・福祉の現場で先進的な活動を続ける人物が社会に提言する場として、日本各地で10年以上続く「MED Japan」。その1年間の集大成となる「MED Japan 2019」が10月6日(日)に開催された。主催の秋山和宏氏は、今回のテーマである「一途一心」をもとに、ひたむきな想いから発せられた言葉が社会を変える力を持つと語る。
- (『リクルートドクターズキャリア』2019年12月号掲載)
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- 第1回 日本在宅医療連合学会大会が開催
- 病院の医師を中心に医療依存度の高い疾患・病態の在宅医療などを扱う「日本在宅医療学会」と、在宅医療に従事する医師を主な会員とする「日本在宅医学会」が合併し、2019年5月に「日本在宅医療連合学会」が発足。初の大会が7月14日・15日に開かれた。
- (『リクルートドクターズキャリア』2019年9月号掲載)
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- 第29回 日本心臓核医学会総会・学術大会が開催
- 昨年の診療報酬改定では、安定冠動脈疾患の治療戦略における機能的虚血評価の重要性が示された。これを踏まえ、心臓核医学会は「心血管疾患の至的治療戦略の構築における心臓核医学の最適化と進化」をテーマとする学術大会を7月12日・13日に北海道函館市で開催した。
- (『リクルートドクターズキャリア』2019年9月号掲載)
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- 厚生労働省主催の医療政策セミナーに医師・医学生が参加し、熱く討論
- 厚生労働省が主催し、ディスカッションやプレゼンテーションなどを通じて医療政策の立案プロセスを学ぶ「医療政策セミナー」が、7月20日(土)に開催された。同セミナーは医師または医学生を対象に春(第1回)・夏(第2回)の年2回開催。第2回となる今回はおよそ50人が参加したが、その約半数が医師で、特に初期臨床研修医など若手医師が目立っていた。
- (『リクルートドクターズキャリア』2019年9月号掲載)
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- 福島県医師会による医業承継セミナーが開催
- 福島県医師会は福島県から委託を受け、後継者不在などによる診療所廃止を減らし、地域医療の担い手を確保する目的で「医業承継バンク(以下バンク)」を2019年2月に開設。医業の譲渡を希望する医師と、承継して開業医となる医師とのマッチングを進めている。
- (『リクルートドクターズキャリア』2019年6月号掲載)
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- 第5回 MQMA研究大会 2019開催
- 医師や医療機関の経営層、さまざまな医療関連企業、研究者などが参加し、医療の質と経営の質を高める実践研究・人材育成に取り組むMQMA(一般社団法人メディカルクオリティマネジメントアカデミー)。その第5回研究大会が、2月2日(土)・3日(日)に開催された。
- (『リクルートドクターズキャリア』2019年3月号掲載)
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- 第65回 日本矯正医学会総会 開催
- 10月25日(木)・26日(金)、第65回となる日本矯正医学会総会が開催された。同会には全国の矯正施設(刑務所、拘置所、少年院、少年鑑別所等)に設置される病院・診療所の医師、看護師、薬剤師、心理技官(臨床心理士)などが参加しており、両日の一般講演でも医師のほか各職種から多様な発表が相次いだ。
- (『リクルートドクターズキャリア』2018年12月号掲載)
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- 医療人や社会起業家らによる『MED Japan 2018』が開催
- 今回で第10回となるMED Japan(旧名MEDプレゼン)が10月14日に行われた。同会は医療・福祉の現場で新たな提案と実践を続ける人材が社会に提言を行う。主催の秋山和宏氏はそれを増幅して広く届ける場がMEDの役割だという。
- (『リクルートドクターズキャリア』2018年12月号掲載)
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- 日本医師事務作業補助研究会 全国大会が開催
- 9月15日(土)、広島コンベンションホールで日本医師事務作業補助研究会 第8回 全国大会(大会長 増成倫子氏)が開催された。2011年の第1回全国例会以来、年々規模は拡大し、今回は800人近くの参加となった。
- (『リクルートドクターズキャリア』2018年11月号掲載)
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- 法務省矯正医官業務説明会が大阪で初開催
- 7月28日(土)、大阪医療刑務所で法務省大阪矯正管区による矯正医官業務説明会および同所見学会が行われた。矯正医官とは法務省所轄の矯正施設(刑務所、拘置所、少年院等)の病院や診療所で診療する医師を指す。同会は法務省の担当者が業務内容を説明するだけでなく、矯正医官自らが参加者と質疑応答を行う等、具体的な情報を提供するのが特色。
- (『リクルートドクターズキャリア』2018年9月号掲載)
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- 医師の専門知識・スキルが生かされるこれからの予防医療
- 2006年から2015年の10年間で2日ドックを行う病院が減少する一方、1日ドックを実施する施設は2倍以上に増えている(公益社団法人 日本人間ドック学会『2015年 人間ドックの現況』)。さらに近年は午前中で検査から説明・指導まで終えるタイプのドックも多い。
- (『リクルートドクターズキャリア』2018年6月号掲載)
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- 長野県内で活動を希望する小平選手にチャンスを提供した相澤病院の考えとは
- 今年2月9日から25日に行われた平昌五輪で、スピードスケート女子500mで金メダル、1000mで銀メダルなど大活躍した小平奈緒選手。それとともに話題になったのが、小平選手が勤める相澤病院(長野県)だろう。同院は長く地域医療に貢献してきたが、理事長の相澤孝夫氏はその歴史の一コマをこう振り返る。
- (『リクルートドクターズキャリア』2018年5月号掲載)
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- 第4回MQMA学術総会 2月研究大会開催
- 海外医療機関の経営や国際的な第三者認証などの研究を通じ、医療と経営の質を高める人材育成を目指すMQMA(一般社団法人メディカルクオリティマネジメントアカデミー)。その第4回学術総会が2月3日(土)・4日(日)に開催された。
- (『リクルートドクターズキャリア』2018年3月号掲載)
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- 第6回『赤ひげ大賞』は5名が大賞、2名が特別賞を受賞
- 各地で地道に診療を続ける医師を対象とした「赤ひげ大賞」の表彰式が、2月9日(金)に行われた。同賞を主催する日本医師会の道永麻里氏は賞の趣旨をこう語る。
- (『リクルートドクターズキャリア』2018年3月号掲載)
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- 今後のキャリアを考えるための知識を習得「1日で学ぶ病院経営講座」開講
- 専門医取得を中心に、専門性の向上に熱心な医師は多いだろう。加えて地域連携、多職種連携が重視される時代では、医師はマネジメント力の習得も必須となりつつある。その中でも国の医療政策、医療機関の経営戦略、診療科の変化などから今後の医療を俯瞰的に捉え、医療現場で主導的な役割を担う力を養う講座が2017年11月30日(木)に開講された。
- (『リクルートドクターズキャリア』2018年1月号掲載)