医療界Topics

医院承継、在住外国人、認知症、ICT、健康寿命、生と死など多様なテーマ

“今”の視点で医療と社会を語る
『MED Japan 2019』が開催

各地で10年以上続くMED
1年間の集大成が10月に開催

医療・福祉の現場で先進的な活動を続ける人物が社会に提言する場として、日本各地で10年以上続く「MED Japan」。その1年間の集大成となる「MED Japan 2019」が10月6日(日)に開催された。主催の秋山和宏氏は、今回のテーマである「一途一心」をもとに、ひたむきな想いから発せられた言葉が社会を変える力を持つと語る。

「その力を増幅し、社会への影響を高める場となるのがMED Japan。観客も含め参加者全員が、新たな時代を切り拓く“何か”をつかむ機会にもなると思います」

「MED Japan 2019」のプレゼンターには自薦枠と同会が招いたメイン枠があり(下表参照)、午前中は自薦の7人が提言を行った。人生の最期を迎える施設を地域に根づかせる努力について、異なる場所で活動する医師、理学療法士がそれぞれプレゼンテーションしたほか、斉藤祥子氏は病院での国際看護師・医療通訳の経験から、在住外国人との診療場面におけるコミュニケーション問題を提示。この発表は「外国人との共生と医療という社会問題に取り組み、また看護師の多様な働き方の好例ともなっている」と評価され、同会の協賛企業から表彰を受けた。

午後はメイン枠となり、認知症ケアに必要な「みまもり」を街全体で行うためのICT活用、多様性を認め合える社会づくりに向けて「感謝」「気づかい」などを可視化する試み、保険薬局が行う地域の健康づくり、「社会とのつながり」を患者の回復に役立てる社会的処方、生を今一度見直すために“死を想う”場の役割など、医師をはじめさまざまな立場のプレゼンターが社会を変える提言を行った。

初めての参加者も毎年増え、『いのちの場から、社会を良くする。』という同会の想いが広がりつつあると秋山氏は言う。

「興味を持たれた方は、今後行われる各地のMEDに参加いただきたいですね」

在住外国人の医療でのコミュニケーション問題を取り上げた斉藤祥子氏(写真中央)が「リクルートメディカルキャリアアワード」を受賞。株式会社リクルートメディカルキャリア代表取締役の舘康人氏(写真右)が同賞の表彰を行った。

一般社団法人
チーム医療フォーラム
代表理事
秋山和宏
秋山和宏氏
MED Japan 2019 「一途一心」 主なプログラム (敬称略) ※当日発表順
自薦プレゼンターによるプレゼンテーション
本多智康 特別養護老人ホーム上北沢ホーム 医師 よりよき人生の最終章のために ~人生最期の締めくくりのお手伝い~
緒方哲才 Ogata&Co. CEO&Founder 人生で大事なことは、だいたい偶然が決める!
斉藤祥子 札幌医科大学保健医療学部看護学科 小児看護領域 臨床実習指導員 外国人医療の現状-国際看護師・医療通訳として
山田真也 株式会社リクルートメディカルキャリア/医院承継支援サイト「ヒキツグ」 運営責任者 医院を“ヒキツグ”ことから始まる医師の新たな働き方
中野輝基 MEDCAREYOGA 共同代表/医療法人社団悠翔会 医師 日本のヨガをもっとアクセシブルに
角田真住 合同会社Armonia 代表社員/Alopecia Style Project Japan 共同代表 髪を失った女性に笑顔と自信を
岩見俊哉 オムソーリ訪問看護リハビリステーション府中 理学療法士/訪問看護ステーション経営者 不安なく最期が過ごせる街づくり 潜在看護師と統合ケア
メインプレゼンターによるプレゼンテーション
町 亞聖 フリーアナウンサー 夢を諦めない時代に ~出来ないことではなく出来ることを~
髙原達也 社団法人セーフティネットリンケージ 代表理事 みまもりあいプロジェクト ~互助×ICT連携から生まれる可能性~
高瀬比左子 「未来をつくるkaigoカフェ」 代表 あなたもカフェをはじめませんか?
繁田雅弘 東京慈恵会医科大学 精神医学講座 教授/首都大学東京 名誉教授 認知症と幸せに暮らす人から学ぶこと
吉澤隆治 薬樹R&D株式会社 理学療法士 医療者と学んで、歩いて、つながる
阿部喨一 PEACE COIN OÜ CEO/Founder コミュニティ通貨がつくる経済の健康 〜トークンエコノミーによる持続可能な社会の実現〜
佐藤 文 福井県立大学看護福祉学部看護学科 准教授/保健学博士/皮膚・排泄ケア認定看護師 脆くて弱い皮膚からの叫び「スキン‐テア」
岸 あさこ ゴーウィ株式会社 代表取締役 生きるための「決意」の一枚
西 智弘 川崎市立井田病院腫瘍内科医師/一般社団法人プラスケア 代表理事 CEO 社会的処方が拓く未来
占部まり 内科医/宇沢国際学館 代表取締役/日本メメント・モリ協会 代表理事 メメント・モリ 〜死を想う〜 豊かさにつなぐ
開催概要

MED Japan 2019 「一途一心」
2019年10月6日(日) 10:30~17:00
会場:日本科学未来館7F 未来館ホール
主催:一般社団法人チーム医療フォーラム
協賛企業:株式会社リクルートメディカルキャリア
http://medjapan.org/

『RECRUIT DOCTOR'S CAREER』2019年12月号掲載
※掲載内容は雑誌掲載号における取材時のものです

  • 前田武志氏
    法務省矯正医官の業務説明会が開催
    2018年1月に東京都昭島市に開設された東日本成人矯正医療センターは、全国の矯正施設(刑務所、拘置所、少年院、少年鑑別所等)に併設された病院・診療所の中でも、ICUなど急性期医療に対応できる設備が整った医療施設の一つ。前身である八王子医療刑務所(東京都八王子市)を移転する形で開設されたものだ。
    (『リクルートドクターズキャリア』2020年1月号掲載)
  • 矢野健次氏
    第66回 日本矯正医学会総会 開催
    全国の矯正施設(刑務所、拘置所、少年院、少年鑑別所等)における矯正医療を扱う日本矯正医学会は1951年に設立。10月24日(木)・25日(金)開催の同総会は第66回を迎えた。学会員は施設内の病院・診療所で被収容者の診療に当たる矯正医官(医師・歯科医師)、看護師、薬剤師、心理技官(臨床心理士)などで、多様な職種からの発表が特色だ。
    (『リクルートドクターズキャリア』2019年12月号掲載)
  • 秋山和宏氏
    “今”の視点で医療と社会を語る 『MED Japan 2019』が開催
    医療・福祉の現場で先進的な活動を続ける人物が社会に提言する場として、日本各地で10年以上続く「MED Japan」。その1年間の集大成となる「MED Japan 2019」が10月6日(日)に開催された。主催の秋山和宏氏は、今回のテーマである「一途一心」をもとに、ひたむきな想いから発せられた言葉が社会を変える力を持つと語る。
    (『リクルートドクターズキャリア』2019年12月号掲載)
  • 森 清氏
    第1回 日本在宅医療連合学会大会が開催
    病院の医師を中心に医療依存度の高い疾患・病態の在宅医療などを扱う「日本在宅医療学会」と、在宅医療に従事する医師を主な会員とする「日本在宅医学会」が合併し、2019年5月に「日本在宅医療連合学会」が発足。初の大会が7月14日・15日に開かれた。
    (『リクルートドクターズキャリア』2019年9月号掲載)
  • 中田智明氏
    第29回 日本心臓核医学会総会・学術大会が開催
    昨年の診療報酬改定では、安定冠動脈疾患の治療戦略における機能的虚血評価の重要性が示された。これを踏まえ、心臓核医学会は「心血管疾患の至的治療戦略の構築における心臓核医学の最適化と進化」をテーマとする学術大会を7月12日・13日に北海道函館市で開催した。
    (『リクルートドクターズキャリア』2019年9月号掲載)
  • 西嶋康浩氏
    厚生労働省主催の医療政策セミナーに医師・医学生が参加し、熱く討論
    厚生労働省が主催し、ディスカッションやプレゼンテーションなどを通じて医療政策の立案プロセスを学ぶ「医療政策セミナー」が、7月20日(土)に開催された。同セミナーは医師または医学生を対象に春(第1回)・夏(第2回)の年2回開催。第2回となる今回はおよそ50人が参加したが、その約半数が医師で、特に初期臨床研修医など若手医師が目立っていた。
    (『リクルートドクターズキャリア』2019年9月号掲載)
  • 石塚尋朗氏
    福島県医師会による医業承継セミナーが開催
    福島県医師会は福島県から委託を受け、後継者不在などによる診療所廃止を減らし、地域医療の担い手を確保する目的で「医業承継バンク(以下バンク)」を2019年2月に開設。医業の譲渡を希望する医師と、承継して開業医となる医師とのマッチングを進めている。
    (『リクルートドクターズキャリア』2019年6月号掲載)
  • 真野俊樹氏
    第5回 MQMA研究大会 2019開催
    医師や医療機関の経営層、さまざまな医療関連企業、研究者などが参加し、医療の質と経営の質を高める実践研究・人材育成に取り組むMQMA(一般社団法人メディカルクオリティマネジメントアカデミー)。その第5回研究大会が、2月2日(土)・3日(日)に開催された。
    (『リクルートドクターズキャリア』2019年3月号掲載)
  • 東小薗 誠氏
    第65回 日本矯正医学会総会 開催
    10月25日(木)・26日(金)、第65回となる日本矯正医学会総会が開催された。同会には全国の矯正施設(刑務所、拘置所、少年院、少年鑑別所等)に設置される病院・診療所の医師、看護師、薬剤師、心理技官(臨床心理士)などが参加しており、両日の一般講演でも医師のほか各職種から多様な発表が相次いだ。
    (『リクルートドクターズキャリア』2018年12月号掲載)
  • 秋山和宏氏
    医療人や社会起業家らによる『MED Japan 2018』が開催
    今回で第10回となるMED Japan(旧名MEDプレゼン)が10月14日に行われた。同会は医療・福祉の現場で新たな提案と実践を続ける人材が社会に提言を行う。主催の秋山和宏氏はそれを増幅して広く届ける場がMEDの役割だという。
    (『リクルートドクターズキャリア』2018年12月号掲載)
  • 矢口智子氏
    日本医師事務作業補助研究会 全国大会が開催
    9月15日(土)、広島コンベンションホールで日本医師事務作業補助研究会 第8回 全国大会(大会長 増成倫子氏)が開催された。2011年の第1回全国例会以来、年々規模は拡大し、今回は800人近くの参加となった。
    (『リクルートドクターズキャリア』2018年11月号掲載)
  • 林 真輝氏
    法務省矯正医官業務説明会が大阪で初開催
    7月28日(土)、大阪医療刑務所で法務省大阪矯正管区による矯正医官業務説明会および同所見学会が行われた。矯正医官とは法務省所轄の矯正施設(刑務所、拘置所、少年院等)の病院や診療所で診療する医師を指す。同会は法務省の担当者が業務内容を説明するだけでなく、矯正医官自らが参加者と質疑応答を行う等、具体的な情報を提供するのが特色。
    (『リクルートドクターズキャリア』2018年9月号掲載)
  • 森 厚嘉氏
    医師の専門知識・スキルが生かされるこれからの予防医療
    2006年から2015年の10年間で2日ドックを行う病院が減少する一方、1日ドックを実施する施設は2倍以上に増えている(公益社団法人 日本人間ドック学会『2015年 人間ドックの現況』)。さらに近年は午前中で検査から説明・指導まで終えるタイプのドックも多い。
    (『リクルートドクターズキャリア』2018年6月号掲載)
  • 相澤孝夫氏
    長野県内で活動を希望する小平選手にチャンスを提供した相澤病院の考えとは
    今年2月9日から25日に行われた平昌五輪で、スピードスケート女子500mで金メダル、1000mで銀メダルなど大活躍した小平奈緒選手。それとともに話題になったのが、小平選手が勤める相澤病院(長野県)だろう。同院は長く地域医療に貢献してきたが、理事長の相澤孝夫氏はその歴史の一コマをこう振り返る。
    (『リクルートドクターズキャリア』2018年5月号掲載)
  • 真野俊樹氏
    第4回MQMA学術総会 2月研究大会開催
    海外医療機関の経営や国際的な第三者認証などの研究を通じ、医療と経営の質を高める人材育成を目指すMQMA(一般社団法人メディカルクオリティマネジメントアカデミー)。その第4回学術総会が2月3日(土)・4日(日)に開催された。
    (『リクルートドクターズキャリア』2018年3月号掲載)
  • 道永麻里氏
    第6回『赤ひげ大賞』は5名が大賞、2名が特別賞を受賞
    各地で地道に診療を続ける医師を対象とした「赤ひげ大賞」の表彰式が、2月9日(金)に行われた。同賞を主催する日本医師会の道永麻里氏は賞の趣旨をこう語る。
    (『リクルートドクターズキャリア』2018年3月号掲載)
  • 濱中洋平氏
    今後のキャリアを考えるための知識を習得「1日で学ぶ病院経営講座」開講
    専門医取得を中心に、専門性の向上に熱心な医師は多いだろう。加えて地域連携、多職種連携が重視される時代では、医師はマネジメント力の習得も必須となりつつある。その中でも国の医療政策、医療機関の経営戦略、診療科の変化などから今後の医療を俯瞰的に捉え、医療現場で主導的な役割を担う力を養う講座が2017年11月30日(木)に開講された。
    (『リクルートドクターズキャリア』2018年1月号掲載)