富山県の医師求人・転職

富山県の医師の平均年収は、1456万3300円となっています（労働者数106人、年齢53.5歳、勤続年数13.3年）。そのうち、「きまって支給する現金給与額」（所定内給与額＋超過労働給与額）は1300万3200円、「年間賞与その他特別給与額」は156万100円です。なお、全国の医師の平均年収は1378万2900円であり、その内訳は「きまって支給する現金給与額」1260万4800円、「年間賞与その他特別給与額」117万8100円となっています。富山県は、地域医療で必要とされている幅広い診療能力を有する総合医を育成したり、女性医師の就労、キャリア継続支援の体制整備に取り組むモデル病院に対しては補助金を出すなど支援に注力しており、人口10人万当たりの医師数は全国平均を上回り、地域間格差も小さくなっています。
（出典：厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」）

富山県の20～30代の医師数は756人となっています。そのうち、病院勤務は732人、診療所勤務は24人です。全体に占める20～30代の比率は27.9％で、全国平均（30.2％）を下回る割合となっています。富山県は全国有数の教育県として有名で、富山高校、富山中部高校、高岡高校などの進学校を抱えています。富山大学医学部は富山県からの修学資金貸与がある「富山県特別枠」を設けており、県内在住で、医師免許取得後一定期間は県内で診療に従事することなどが出願要件となっています。
（出典：厚生労働省「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計」）

富山県の65歳以上の医師数は518人となっています。そのうち、病院勤務は204人、診療所勤務は314人です。全体に占める65歳以上の比率は19.1％で、全国平均（18.1％）を上回る割合となっています。なお、富山県の医師の平均年齢は51.1歳です。
（出典：厚生労働省「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計」）

■富山県概要

富山県の総人口（2015年）は約106万6000人ですが、2040年には86万3000人へ減少すると予測されています。一方、75歳以上人口は、2015年の16万人が、2025年にかけて20万8000人へと増加し、2040年には19万5000人へ減少すると予測されています。富山県では、人口10万対の医師数が全国平均を上回り、医療における地域間格差も小さいことが特徴です。
（出典：日本医師会総合政策研究機構「地域の医療提供体制の現状（2020年）」）

■医療の現状（全国の平均的な水準との比較から）

富山県の1人当たり医療費（国保）は37万8000円、介護給付費は28万2000円と、いずれも高くなっています。入院医療に関しては急性期・慢性期とも水準を上回り、一般病床や療養病床の数、看護師数、全身麻酔数の充実ぶりが目につきます。診療所数や回復期病床数はやや少なめですが、医師や療法士の数、精神病床数なども水準を満たしています。
（出典：日本医師会総合政策研究機構「地域の医療提供体制の現状（2020年）」）

■医療を支える施策

富山県は地域医療構想を策定し、急性期機能病床から回復期機能病床への転換の促進や、慢性期医療との一体化による在宅医療充実などに取り組んでいます。地域医療提供体制の整備を図るためにも、幅広い診療能力を有する総合医の育成や、女性医師の就労やキャリア継続支援の体制整備に取り組むモデル病院に対する補助を設けるなど、医師の支援に注力しています。また、全国の傾向と同様に小児科や産科の医師確保は困難な状況であり、多くの病院で学会出席費用の支給や、転居費用に充当できる赴任手当等の福利厚生、フレキシブルな勤務体制などを充実させ、環境を整備して人材確保に取り組んでいます。