福島県の医師求人・転職

福島県の医師の平均年収は、1576万6400円となっています（労働者数214人、年齢45.4歳、勤続年数6.4年）。そのうち、「きまって支給する現金給与額」（所定内給与額＋超過労働給与額）は1454万1600円、「年間賞与その他特別給与額」は122万4800円です。なお、全国の医師の平均年収は1378万2900円であり、その内訳は「きまって支給する現金給与額」1260万4800円、「年間賞与その他特別給与額」117万8100円となっています。福島内の病院に勤務する常勤医師数は、東日本大震災の影響により震災前と比較してマイナスの状況が続いていましたが、今はそれを脱しています。ただし、県南医療圏、南会津医療圏、相双医療圏では人口10万人当たりの医師数が全国平均を大きく下回る状況が続いています。
（出典：厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」）

福島県の20～30代の医師数は972人となっています。そのうち、病院勤務は938人、診療所勤務は34人です。全体に占める20～30代の比率は25.8％で、全国平均（30.2％）を下回る割合となっています。福島県では教育・保育および地域子ども・子育て支援事業の提供体制の整備を市町村が円滑に実施できるよう支援するとともに、広域自治体として必要な調整を図るため平成27年に「福島県子ども・子育て支援事業支援計画」を策定し、具体的な取り組みを進めています。
（出典：厚生労働省「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計」）

福島県の65歳以上の医師数は932人となっています。そのうち、病院勤務は389人、診療所勤務は543人です。全体に占める65歳以上の比率は24.7％で、全国平均（18.1％）を大きく上回る割合となっています。なお、福島県の医師の平均年齢は52.9歳です。
（出典：厚生労働省「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計」）

■福島県概要

福島県の総人口（2015年）は約191万4000人であり、2005年の約209万1000人から8%減少し、この間に医療の需要（医療費ベース）は2%増加しています。東日本大震災の影響による医師不足が深刻化していましたが、2014年以降は震災前と比較して全体ではプラスに転じています。福島県は東北地方で初めてドクターヘリを導入した県であり、現在も救命救急センターがある福島県立医科大学附属病院にヘリが常駐しています。
（出典：日本医師会総合政策研究機構「地域の医療提供体制の現状（2020年）」）

■医療の現状（全国の平均的な水準との比較から）

福島県の1人当たり医療費（国保）は35万2000円、介護給付費は26万7000円となっています。入院医療に関しては急性期・慢性期いずれも水準以上で、医師や看護師の数、一般病床数、精神病床数は充実しています。一方、診療所の数や全身麻酔数、療養病床数、療法士数はやや少なくなっています。
（出典：日本医師会総合政策研究機構「地域の医療提供体制の現状（2020年）」）

■医療を支える施策

福島県が福島県立医科大学と連携して設置した「福島県地域医療支援センター」では、医師不足や地域偏在などの現状把握や対策の企画、医療機関や市町村からの要請に応じた医師派遣調整、転入して新たに従事する産科・小児科・麻酔科医師への研究資金貸与、知識習得や技術向上のための研修機会の提供、多様なロールモデルの紹介などを行っています。また、開業医からの診療応援要請を受けた病院に対しては、支援を行って病院勤務の医師にかかる負担軽減を図り、女性医師の再就業に際しては、費用を県が負担して柔軟に臨床研修を受けられる機会を設けるなど、県の手厚いサポートが充実しています。