滋賀県の医師求人・転職

滋賀県の医療提供体制の推移としては、2004年に病院と診療所合わせての総医師数が2755人（人口10万人当たり200人（全国平均212人））であったところ、2018年に3214人（人口10万人当たり227人（全国平均245人））となり、459人が増加しました。総医師数の伸び率としては全国平均とほぼ同じペースですが、人口10万人当たりの数は全国平均に達しておらず、さらなるペースアップが期待されます。医療施設の数に注目すると、2004年の病院数が63（人口10万人当たり4.6病院（全国平均7.1））であったところ、2018年に57（人口10万人当たり4病院（全国平均6.6））となり、14年間で6病院が減少しました。また、2004年の診療所数が910（人口10万人当たり66診療所（全国平均76））であったところ、2018年に1089（人口10万人当たり77診療所（全国平均80））となり、179診療所が増加しました。特に人口10万人当たりの病院数が低迷しており、減少に歯止めをかけ、増加に転じたいところです。滋賀県は、京都まで約20分、大阪まで約50分とアクセスに便利な土地でありながら、病院の総数が少なく、慢性的な医師不足に悩まされています。そこで、県全体で医師の確保とキャリア形成支援に取り組むため、県内唯一の医大・滋賀医科大学や県内にある13の初期臨床研修病院等との連携を密にし、体制づくりに努めています。例えば、初期臨床研修～専門研修～専門医資格を取得するまで連続性・一貫性がある研修プログラムを実施したり、ローテートで医師不足地域の医療機関に訪れた若手医師などが一定期間従事する研修プログラムとなるよう検討したりしています。
（出典：日本医師会総合政策研究機構「地域の医療提供体制の現状（2020年）」）