学生時代に“Green-eyed monster”が「嫉妬に狂った人間」を意味する、なんてことを学ばれた方も多いことでしょう。「緑の目」が嫉妬を象徴するだけでなく、英語のpink eyeやblack eyeにもそれぞれ固有の意味があります。英語でのコミュニケーションでは、そういった表現のイメージをもっておくことが大切です。
そこで今月は、目に関する英語表現をいくつかご紹介します。そこで今月はそんなbrainを使った慣用表現をいくつかご紹介しましょう。
次の文章の意味を下線部の表現に注意して考えてください。
pink eyeと聞いてどんな目を想像しますか? 英語のpink eye(もしくは一語でpinkeye)には「血走った目」から連想される「結膜炎」conjunctivitisという意味があります。red eyeも同じ意味で使われますが、pink eyeのほうが一般的です。またred eyeには、red-eye flight「夜行便」という表現もあります。
black eyeは、ぶつかったりすることで「目の周りにできる黒いアザ」、いわゆるperiorbital hematoma「眼窩周囲血腫」を意味する表現です。例文のようにshinerという言い方もありますが、これは腫れに「光沢shine」がある場合に使います。英語でpanda eyeと言うとマスカラメイクが落ちた状態の「パンダ目」になってしまうので気をつけてください。
最後は見慣れない表現だと思いますが、いかがでしたか?
網膜剥離retinal detachmentや後部硝子体剥離posterior vitreous detachmentで見られる「飛蚊症」ですが、英語では例文のようにfloatersと表現されます。日本語のように「蚊」に例えられることは稀で、spider’s webやflies等によく例えられます。
blurredは、blurryとともに「目がかすむ」「ぼやけて見える」という意味でよく使われる、眼科では必須の英語表現です。また「近視/遠視」もmyopia/hyperopiaではなく、near-sighted/far-sightedのほうが使われるので、覚えておいてください。
日本ではあまりなじみがありませんが、英語では一般の方でもよく耳にする病態です。天気のいい日にスキーをすると、このsnow blindnessになりやすいので、紫外線を遮断するゴーグルやサングラスが必要になります。