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小児の発達に関する英語表現

少子高齢化が叫ばれて久しい日本ですが、これからは日本で子育てをする外国の方が増えてくるかもしれません。
そうなると小児を対象とした健康診断でも「つかまり立ち」「トイレットトレーニング」といった英語が必要とされる場面も多くなることでしょう。
そこで今月は、小児の発達に関する英語表現を紹介します。

「つかまり立ち」は英語で何と言う?

以下の文章を下線部に注意して意味を考えてみてください。

  • “ The majority of toddlers usually take their first steps between the ages of 11 to 15 months.”
  • “ Daily tummy time can help avoid the development of a flat head.”
  • “ Jack has started pulling up on things.”

「乳児の多くは生後11?15ヵ月の間に歩き始めます」

日本では「新生児」、「乳児」、「幼児」、「学童」という明確な区別がありますが、英語圏ではさほど区別はなく、あえて一致させるならば、それぞれnewborn、toddler、preschooler、school age childrenが一般的でしょうか。両親が興奮する赤ちゃんの「初めて歩く」は、文字どおりto take one’s first stepとなります。こういった「発達の目安」は英語ではdevelopmental milestonesと呼ばれ、ほかにも代表的な「寝返り」to roll over、「おすわり」to sit up without supportといった表現は重要なdevelopmental milestonesですから、ぜひ覚えておいてください。

「 毎日定期的に腹ばいにさせると、頭が平らになるのを防ぐことができます」

子どもに対して使う「お腹」の表現にtummyというものがあります。日本語の「お腹ポンポン」に相当するものと考えるとわかりやすいかもしれませんね。例文にあるtummy timeは、「腹ばい/うつ伏せにさせる時間」という意味です。このほかtummyは、tummy tuck「腹部の美容整形手術」のようにも使われますので、こちらもチェックしておきましょう。

「ジャックがつかまり立ちするようになりました」

to pull up on thingsは「物につかまって立ち上がる」という意味です。「物をつまむ」にはto grasp small objects by using her thumb and index finger「親指と人差し指で小さな物をつまむ」という表現もあり、to pick up a small object using fingersなどのバリエーションとともに使えるようにしておいてください。

「トイレットトレーニング」はtoilet training?

  • “Is it OK for Jack to sleep in a bunk bed?”
  • “ If you start potty training too early, it may only take much longer.”
  • “ By the age of 8 months, he should show interest when you play peekaboo with him.”

「 ジャックはもう二段ベッドで寝ても大丈夫ですか?」

 お母さんとの会話では、子どもに関するこういった名詞を知らないと意外と苦労するものです。このほかにも車の「チャイルドシート」child safety seat、レストランの「キッズシート」booster chair、自転車の「補助輪」training wheelsといった名詞も、子どもの発達を知るうえでは必要になりますのでチェックしておいてください。

「 トイレットトレーニングはその時期が早過ぎると、結果として長引かせるだけになるかもしれませんよ」

「トイレットトレーニング」を英語でそのままtoilet trainingと使うと、「犬や猫といったペットに対するトイレのしつけ」というイメージになってしまいます。子どもに対して使う「トイレットトレーニング」は、「おまる」を意味するpottyを使ってpotty trainingとなりますのでご注意を。

「 生後8ヵ月になる頃には“いないいないばぁ”のような遊びに興味を示すようになります」

これはもう、いろいろなところで使われている表現ですので皆さんご存じですね。このほかにもjack-in-the-box「びっくり箱」といったおもちゃの名前や、♪Head Shoulders Knees and Toesのような有名な子どもの歌なども知っておくと、話題づくりに事欠かないでしょう。