院長 関川 浩司 写真

2015年7月開設の川崎幸病院の外来部門。外科系、がん化学療法診療に特徴。

社会医療法人財団 石心会 第二川崎幸クリニック

院長
関川 浩司

  • 1980年
    福島県立医科大学医学部卒
  • 1986年
    オランダ王立リンブルグ大学
  • 1990年
    大原綜合病院外科部長
  • 2000年
    福島県立医科大学外科学第二講座助教授
  • 2006年
    川崎幸病院副院長・外科部長
  • 2007年
    川崎幸病院消化器病センター長/福島県立医科大学臨床教授
  • 2015年
    第二川崎幸クリニック院長

川崎幸病院、川崎幸クリニックとの有機的な連携で地域の包括的な医療を提供

川崎幸病院、川崎幸クリニックとの有機的な連携で地域の包括的な医療を提供

 2015年7月に開設された第二川崎幸クリニックは、川崎幸病院の外来部門が分離独立してできた川崎幸クリニックの混雑緩和を目指して、同クリニックの主に外科系消化器系診療科と化学療法室、健康診断等を移設してできた新しいクリニックです。その成果は早くも現われ、混雑や待ち時間の延長、検査予約の待ち日数も大幅に改善し、患者サービスが向上しています。
 このように、外科と内科で外来部門を分離したのは大変ユニークなケースでしょう。この試みを成功に導くには、川崎幸病院、川崎幸クリニック、当クリニックの一体化が不可欠でした。各施設が単体で動くのではなく、病院ができないことをクリニックが行い、クリニックができないことを病院が行うことが求められます。たとえば、急性期の疾患の場合には、当クリニックで迅速な採血や検査を行い、緊急手術が必要と判断した場合は、すみやかに川崎幸病院で手術を行える、有機的な連携ができてこそ、地域に包括的な医療を提供できると考えています。
 当クリニックは、地域連携の中継基地でもあります。石心会の所属施設と一体となり、開業医の先生方の行う、かかりつけ医療とも補完し合い、「病院の外来診療部門」の役割をはたしていきたいと思います。

クリニックでも、きめ細やかながん診療はできる

●がん化学療法室の設置、がん相談外来などのサポート体制
 第二川崎幸クリニックは一般外来クリニックでありながら、川崎幸病院と連携してがん治療の充実したシステムを構築していることが特徴です。診断が第二川崎幸クリニック、治療は川崎幸病院と第二川崎幸クリニックで行っています。
 特にがん治療に関しては、私が川崎幸病院へ入職して以来、注力してきたもの。2006年当時は、川崎地区のなかでも、そこまでの実績はありませんでした。そんななか、外科医として症例を重ねるだけでなく、術後のフォローをより精度の高いものにすることや地域でのサポートがしやすくなる目的でがんの方々のための「患者手帳」を作成。これまではステージⅠ、Ⅱの方々のみが対象であったいわゆる「がん手帳」をステージⅢ(疾患によってはステージIV)までの患者さんにも利用していただけるようオリジナルな形式で作成し、治療にあたってきました。今や、川崎幸病院はがん治療ができる病院として認知度が向上し、たくさんの患者さんが来院されています。
 今回、当クリニック開設にあたってはその経験を活かして精度の高い診断はもちろんのこと、抗がん剤療法が行える化学療法室の設置やがんに関する各種相談外来を開設し、きめ細やかな術後経過観察とメンタルケアなど診療部門を超えたチームによるがんサポート体制も充実したものとなっております。さらには在宅部門と連携し在宅緩和ケアも行っております。
●内視鏡診療室完備、日帰り手術の実施体制の整備
 第二川崎幸クリニックでは内視鏡室をリカバリー室と合わせて完備しています。CT、MRIをはじめとした高度診断能を有する画像診断と合わせて、迅速できめ細やかながん診療を可能にしています。また、患者さんの中には、日帰り手術でも十分な疾患の方もいらっしゃいます。そういった場合に患者さんの入院負担をかけずにクリニック内で手術対応できるように、日帰り手術の実施体制も整備し、さらなる患者サービスに努めています。

「医療に対して熱い心を持つこと」、
そして「チャレンジすること」

「医療に対して熱い心を持つこと」、<br/>そして「チャレンジすること」

 当クリニック、川崎幸病院、川崎幸クリニックが一体化するためのシステムは揃いました。しかし、開設間もない当クリニックの体制づくりはこれからです。医師全員と面談をすることで、当クリニックの医師やスタッフの意思統一を図り、川崎幸病院との人的、システム的な一体化をさらに進めていきたいと考えています。
 また、今後の目標としては、外科医師をどんどん育てていきたいですね。幸い、病院と当クリニックの外科医たちは一体となって行動しており、加えて医師たちは、みんな指導するのが大好き。若手を育てる風土は揃っていますので、あとは私の仕事。これからも、患者さんのためになること、医師のためになることは迷わず実行して、有望で意欲あふれる医師が集まるような病院にしていきたいですね。それが日本の医療の進化につながると信じています。
 「向学心」、「向上心」、「スキルアップのための意欲」は医師ならば誰でも持っているものだと思います。それらに加えて、私が医師たちに求めたいのは、「新しいものにチャレンジすること」、「井の中の蛙にならないこと」、「医療に対して熱い心を持つこと」です。そして「家庭を大切にすること」も忘れてはなりません。オンとオフのメリハリはとても大切です。リフレッシュすることを忘れずに、自身の目標に向かって進むことができる人と、当病院・クリニックをますます発展させていきたいですね。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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