当院は開発が進められている「柏の葉エリア」に位置し、都心へのアクセスも良好な恵まれた環境の地域にあります。前身は農協系の「田中農協病院」。営利を第一とせず、患者さんに優しく地域に良質な医療を提供することをモットーとしたアットホームな病院として、地域の方々から親しまれてきました。私が外科部長として当院に入職したのも、そのような時期です。
平成18年からは葵会の一員となり、より経営面での成果も求められるようになりましたが、院長である私が第一に心がけたのは長年培ってきた「優しさ」を継続し、患者さんに喜んでもらえる病院であり続けることです。患者さんあっての病院、経営面ばかり追い求めては淋しい医療になってしまいます。患者さんが喜び、そこに経営がついてくるのが一番よい形ではないでしょうか。
平成27年11月からは長年親しんだこの場所を離れ、2kmほど離れた新病院へ移転します。現在の病院を建てたときのテーマが患者さんと職員の両者にとっての「癒し」だと聞いていますが、新病院でもその心を受け継ぎ、さらに進化した「癒し」の空間が完成します。つくばエクスプレス線「柏たなか駅」から徒歩3分、幹線道路からも近く利便性も高まります。敷地は現在よりも広くなり、病床数は80増えて246病床、より多くの患者さんの受け入れが可能です。移転後には積極的に救急の強化に注力し、医療の質とスタッフの充実を図っていきたいと考えています。