院長 澤田 鉄二 写真

掖済の精神で地域の皆さんと歩んだ100年

一般社団法人 日本海員掖済会 大阪掖済会病院

院長
澤田 鉄二

  • 1985年
    大阪市立大学医学部卒業 同大学第一外科入局
  • 1991年
    大阪市立大学大学院 外科系専攻修了(医学博士号取得)
  • 2007年
    大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科准教授
  • 2010年
    大阪掖済会病院 副院長就任
  • 2014年
    大阪掖済会病院 院長就任

日本外科学会、日本消化器外科学会専門医・指導医、他

患者さんの腋に手を添えて心身を支えること

患者さんの腋に手を添えて心身を支えること

 明治13年に発足した日本海員掖済会を母体に、全国8病院の一つとして大正2年に創立されました。病院理念「掖済の心で思いやりのある医療を実現」に基づいて地域の人々と共に歩み続け、平成25年11月に100周年を迎えました。当院は135床の急性期病院で、循環器や消化器などの内科、外科、整形外科、眼科、小児科の診療部門を持ち、さらに救急医療としても365日体制で患者さんを受け入れています。小さな病院ですので、外来・入院を問わず患者さんのニーズに応え、地域に貢献できるようにたゆまぬ努力を重ねています。
 そもそも「掖済の心」とは、腋に手を添えて支えるように助けること。真の思いやりの心を持ち、患者さんの心身を支えることが我々の根本方針です。それに重ねて、私が院長に就任した際に「ホスピタリティとスペシャリティの充実」を新たなスローガンに掲げました。ホスピタリティとは患者さんへのおもてなし。医師をはじめとした職員が一丸となって患者さんの想いに寄り添い、安心して通ってもらえるような病院を目指しています。具体的な動きの一つとして、患者さんに喜んでいただける手立てを全職員で話し合い、目標を定めてその成果を定期的に報告するという取り組みを始めました。一方で、スペシャリティは医師の技量。院内に最新設備を取り入れることも大切ですが、個人個人が学術を突き詰めて専門性を高めることが大前提だと考えます。

手外科・外傷を専門とするセンターを開設

内科
 循環器内科では、狭心症や急性心筋梗塞、心不全といった心臓・血管の疾患について、積極的にエコーやCTを利用した検査を行い、低侵襲に動脈硬化の程度を推定。心臓カテーテルなど最先端の治療で、患者さんが一日も早く日常生活に復帰できるよう24時間体制でサポートします。消化器内科では、高度な技術を要する内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)や乳頭切開術(EST)に対し、日本消化器内視鏡学会の専門医と指導医がチームを組んで対応。内視鏡センターでは、胃カメラや大腸ファイバー検査に際して患者さんの安楽を重視し、苦痛の少ない検査にこだわっています。そのほか、代謝内分泌、神経内科の専門外来を設けています。

外科
 外科診療は消化器外科が中心で、胆石やヘルニアなどの良性疾患から上部・下部消化管の悪性疾患、一般外傷などの救急外科診療まで、幅広い症例に対して診療を行っています。悪性疾患の多くは胃がんや大腸がんですが、患者さんやご家族の意向を聞き、十分に納得いただいたうえで手術や抗がん剤治療を施行し、ストレスなく治療を受けられるように配慮しています。また、必要最低限の傷で治療を行える腹腔鏡下手術も積極的に取り入れ、患者さんへの負担を軽減できるように誠意をもって努めています。

整形外科
 今年4月に日本手外科学会手外科専門医を数名迎え、手外科・外傷マイクロサージャリーセンターを開設しました。労災事故や交通事故などで切断された手足や四肢を接着する手術を中心に行っており、日本でも有数の実績をもつ五谷センター長を筆頭に最新かつ優れた技術を持つ専門医師により、0.5mm前後の血管や神経などを元の位置に吻合することも可能。創外固定器という特殊な機材を用いた造形手術や、リハビリ機材を装着しての日帰り手術、日常的な腱鞘炎などの症状のご相談にも対応しています。

職員の気持ちを一つに、次なる100年へ

職員の気持ちを一つに、次なる100年へ

 当院の職場はアットホームで、いつも和やかなムードです。その雰囲気は患者さんにも伝わっているようで、患者さんからしばしば「ここの職員さんはとても優しいね」とお褒めの言葉をいただきます。地域と時代のニーズに応えるためにはさらに専門性を高めることが必要となりますが、たとえ特種な技術を有していて格別に腕が良くても、患者さんに愛される医師でなければ医療サービスは成り立ちません。人当たりが良く、「掖済」の精神を持って患者さんの気持ちを思いやれる医師に来ていただけたら嬉しいです。
 大阪掖済会病院は100年以上の長い歴史を紡いできた病院ですので、これまで地域の皆さんと築き上げてきた信頼関係を継続し、さらに深めていくのが我々の最たる役目。病院の方針は、そこから職員全員で決めていくものだと考えています。地域の将来を担っているという責任感をしっかりと持って進んでいきます。ぜひ力を貸してください。

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※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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