医療法人社団石福会 四倉病院

急かされず、自分のペースで患者に向き合う。
地域の認知症診療の先駆け的存在の病院で
幅広い高齢者精神科医療に携わる

1973年に100床の精神科病院として開院した四倉病院。院長の石福行人氏は、20年以上前から認知症診療に着目し、高齢者の診療に尽力してきた。同院は現在「認知症疾患医療センター」の指定を申請、今後のさらなる発展を目指している。

石福 行人
院長
◎1987年/杏林大学医学部 卒業、杏林大学医学部付属病院精神科 入局 ◎1993年/杏林大学医学部大学院 卒業 ◎1994年/医療法人社団石福会四倉病院院長就任 ◎1998年/四倉病院認知症治療病棟解説と同時に認知症鑑別診断に関わり現在に至る
■日本精神科病院協会認知症臨床専門医、精神保健指定医

石福 行人氏

高齢者の認知症診療に重きを置き
多岐にわたる医療を提供する

「私が研修医だった頃、指導医が“これからは認知症を診なければだめだ”と地元に戻り、100床程の病院をゼロから立ち上げました。私も毎週手伝いに行っていたのですが、実際に現場に身を置くことでその思いに賛同するようになり、“自分も地域に戻って認知症を診たい”と考えるようになったのです」

柔和な笑顔でそう語るのは、四倉病院院長の石福行人氏だ。石福氏は同院の創設者である父の急逝により病院を継ぎ、以来、20年以上にわたり認知症診療に重きを置いた高齢者の精神医療に尽力してきた。当時は国の政策にこそ認知症対策が盛り込まれていたが、まだ、世間一般には知られておらず、病院ですら認知症をもつ患者を敬遠するということもあった時代だ。しかし、「高齢化が進むとともに、認知症治療が必要とされる時が来る」と確信していたのだと言う。

現在同院は急性期・亜急性期・慢性期・認知症等に機能分化した4つの病棟を有し、入院患者は認知症が最も多く、慢性期の統合失調症、うつ病等が続く。アルコール依存症の患者は外来のみで診療し、勉強会やミーティング、家族会等も開催。OTを中心とした生活リハビリテーションにも力を入れ、精神科デイケア、精神科ショートケア、訪問看護等、多岐にわたる医療を提供している。

何よりも大切なことは
「地域にいること、根付くこと」

石福氏が院長就任以来最も大切にしてきたものは、「地域」だと言う。「まず、私たちが地域にいること、そして、ここに根付くことが大切なのです。患者さんは市内全域からいらっしゃいますが、“四倉”と名のつく場所にお住まいの方の入院は必ず受け入れています」

そして地域に向けて開かれた病院づくりのための活動も行ってきた。自ら病院の外へ出て行き講演会を行い、認知症病棟の行事で地域のボランティアに楽器を演奏してもらい、保育園の子どもたちを院内に招く等、地域との交流を図った。

同院のあるいわき市は人口約34万人、車を使えば仙台まで2時間かからず、東京へも約3時間。四倉はJR常磐線が通り、太平洋に面した温暖な地域だ。「福島県というと“豪雪”のイメージがあるかもしれませんが、この辺りは県内でも最南部に位置し、すぐ隣は茨城県。年間を通して温暖で、東京以上に雪は降りません」と石福氏。近隣には様々なレジャー施設や、低料金で利用できるゴルフコースも多く、オフにはもっぱらゴルフに出かけるという職員もいる。

気候が良いためか、のんびりした人々が多く、「昔ながらの医師と患者さんの関係が残っており、患者さんが医師を大事にしてくれる土地柄です。患者さんとの関係でのストレスはありません」

いわき市では震災後の復興が進み、医師の数も徐々に戻りつつはあるが、「まだまだマンパワーが足りない」と石福氏。同院でもさらに良質な医療を提供していくためには、新たな人材を必要としている。

「のんびりとした心持ち」で
認知症を幅広く診ることができる

市内には6つの精神科病院があるが、同院では高齢者、別の病院では思春期・児童を診るといったように機能分化し、協力関係を築いている。6院が輪番制で精神科救急を担っているため、月に4〜5回は当番が回ってくるが、救急搬送されてくる患者数は月に2〜3名程度だ。外来患者は1日25〜30名程で、忙しすぎることはない。当直は非常勤医の応援があるため、月に4回程度。17時30分に当直医師に引き継ぐ体制を整えており、残業なく帰宅できる。

「私も東京都内の複数の病院での勤務経験がありますが、都心部の大病院と当院の一番の違いは“急かされないこと”です。医師や看護師が慌てていては病棟が落ち着きませんので、少しのんびりとした心持ちで診療していただければと思います。また、勤務医時代は自分だけが先に帰宅することに後ろめたさがありましたが、当院に戻ってからは、定時帰宅が当たり前。今思えば、夜の病棟で出前を取っていた生活が不思議に思えるくらいです」

常勤医の出身地は福島県、兵庫県、山口県等。県外から市内へ移り住んだ医師、仙台から通う医師等、生活のスタイルも様々だが、長く勤めている医師が多いという。それは「オンとオフが切り替えられ、自由でゆとりがある勤務ができることも大きいのでは」と石福氏は言う。

「私は高齢の患者さんには、なるべく薬を出さない方針をとっています。また、いわゆる“問題行動”を“問題”だと思わないよう、常々職員に伝えています」と石福氏。そういった基本的な考えを理解し、自身の患者をしっかり診てもらえれば、「診療については各医師に全面的にお任せしています」と言う。

「指定医の方はもちろん、指定医資格をお持ちでない方、転科の方も歓迎いたします。当院では高齢の入院患者さんが多く、また隣には介護老人保健施設もあるため、合併症を起こす方も少なくありません。そのような際に診てくださる内科の先生にも来ていただければ大変に助かります。私が望むのは、常識的な方で、ご自身の意見を周囲に押し付けない方、そして当院で腰を落ち着けて診療に取り組みたいと思っていただける方、それだけです」

同院は長年の認知症治療の実績が認められ、福島県からの依頼を受けて「認知症疾患医療センター」を申請中だ。指定が確定すれば、これまで以上に地域の認知症患者が同院に集まることとなる。

認知症を含め、高齢者の症例を幅広く診ることは、将来的にどの地域で医療に携わるにしても、きっと役に立つだろう。いわき市の自然豊かな地にある同院で、ゆったりと高齢の方と向き合うという選択をしてはいかがだろうか。

いわき市の豊かな自然は多くの作品の舞台になっており、映画「フラガール」は記憶に新しい。写真は美空ひばりさんの歌にも登場する塩屋埼灯台。

TOPICS明るく居心地の良い、開かれたイメージの病院

「精神科病院をより明るく開かれたイメージに」というコンセプトで設計された院内。広々として明るく、落ち着きと上質さのある空間は、従来の「病院」とは異なる、居心地の良い印象を与えている。

平成10年に病棟を建て替えたが、今後もさらにリニューアルを検討中だ。

美しく整えられた植栽や庭。春には建物が桜に包まれ、患者や地域の人々の目を楽しませる

中央廊下

外来待合室

DATA

  • 医療法人社団石福会 四倉病院
正式名称 医療法人社団石福会 四倉病院
募集科目
給与 年収1,700万円〜2,000万円(税込) ※固定残業代は給与に含まない。試用期間あり
業務内容 外来(1日約25〜30名)、病棟管理
経験 不問 ※精神保健指定医歓迎
勤務日数 週4日
当直 4回/月 ※当直料年収に含む
勤務時間 8:30〜17:30
休日 日・祝日休み(交代出勤あり)・年末年始4日・夏季休暇3日
待遇 社会保険完備、国内学会参加費・旅費負担
【施設情報】
診療科目
精・心内・老内・内
病床数 214床
医師数 常勤4名、非常勤6名
勤務地 福島県いわき市四倉町下仁井田字南追切2-2
交通 JR常磐線「四ッ倉駅」から車で約5分
TEL:
0246-32-5321
HP:
http://www.yotsukura.or.jp